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大人女子の恋愛方程式
第20章 クリスマスプレゼント
幸助side
俺・・・。
もう死にそうだ。
金もないし食い物もない。
あるのは・・・あの横浜の実家があった土地に残った離れだけ。
電気代も払えず電気も水道も止まったあの離れの自分の部屋で腹を空かせて籠っているのみ・・・・。
唯一この前この離れにあった親父の趣味で集めていた骨とう品を売って5万手に入り今・・・もう街中には少ない公衆電話を見つけ和也の会社に電話をした・・・。
『もしもし・・・?』
・・・・・・・。
和也の声は・・・冷たく低い声だった。
コイツ・・・弟のくせに・・・。
「あ、・・・和也???元気???」
一応気を使って話してみる・・・が・・・。
『あ~・・・兄貴悪い、今仕事中だし会社には掛けられると困るんだ・・・・。』
・・・・・・・。
和也までもが俺に金を渡さなくなった・・・。
「10万で良いから振り込んでもらえないか?」
美晴も・・・。
もう湘南には居ないようだった。
店に訪ねて行ったが・・・もうあの女の姿はなく、あの金髪野郎も居ない。