パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 常夏の島で一人

夏希side



何コイツ。


明らかにバカなこの遊馬って男はヘラヘラしながら私の横を歩いてくる。



「夏希ちゃんは彼氏いないの？？？(笑)」



・・・・・・。


居たらアンタとなんか一緒に居るわけないでしょ？？



「居ないわ～、この前までNYだしなかなか難しいのよッ！！」


そうそう(笑)


外人とは付き合えない私。


なかなかこんな生活をしていると彼氏なんてできないって・・・。



言い訳をする私。



「んじゃデートもしてない？？(笑)デートはしてるか？？？」



デート？？



和也君と・・・。



日本で会ったのはデートなのかな？？？



私は一回遊馬を見て・・・。



「日本に帰った時・・・逢ってる人はいる・・・。」



和也君・・・。



全然連絡くれないな。



急にその顔を思い出すと・・・少し胸が痛い。



「へぇ～(笑)・・・彼氏じゃないの？？？」



彼氏・・・。



とかじゃない。



格好いいし最初誘ったのは私だけど～・・・。



最初の軽いノリのままはいかない。



気付いたら和也君からの連絡を待っている私は・・・もう・・・。



身動きが取れなくなってる。




好きなのかもよく分からない。




「彼氏とかじゃないッ・・・彼は忙しいから・・・なかなか会えないの。我儘は言いたくない！」



そう、好きとか言われてるわけでもないし・・・。



あの人は・・・。



忙しい・・・。