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大人女子の恋愛方程式
第3章 常夏の島で一人
マンションの入り口まで行くと警備員は席を外していた。
「ここ住んでんのッ???高くない???」
遊馬はそう言って中を覗いてくる。
「会社が少し負担してくれてるしそれなりに稼いでるからッ!!!・・・じゃぁ、送ってくれてありがとう!!」
中に入ろうとすると・・・マンションのロビーで酔っぱらった若者が座り込んでいた。
遊馬は私の腕を掴んできて・・・。
「部屋の前まで送る・・・危ないから・・・。」
・・・・・・・。
ハワイは・・・。
結構・・・。
ジャンキーが転がっていたりする。
そんなに危険な街ではないけど・・・。
自分で自分を守る事をしなければ・・・。
危険は直ぐそこにある。
一緒にマンション内に入ると酔っぱらった若者は顔を上げて・・・。
「今からお楽しみですかーーー・・・・・????」
なーーんて言いやがる。
楽しむわけないでしょ?
アンタがそこに居るからコイツに部屋まで送ってもらうだけよ!!!
イラっとした顔で酔っ払いの若者を睨むと・・・
遊馬はニカッと笑って私の腕を引っ張ってエレベーターの方まで連れて行った・・・。