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結螺(ゆら)めく夏
第2章 夏祭りの夜
そして閉めてから、数回瞬きする
心臓が、落ち着かない……
何故か龍次の裸体ばかりが目に焼き付き、魅せられ顔が熱くなってしまう
しなやかな線の龍次の裸体は、何処か艶めかしく、けれど立派な男の肢体をしていて……
流石、花魁の風格を持っていると改めて思わされてしまう
「……」
障子戸の向こうから、龍次の声が聞こえる
「……ここ突かれると感じるみてぇだな」
「は……い、…感じ…ま……」
「うん、中がやっと解れて、緩んだり締まったりしてきたぜ」
「……ぁ、は…っ」
微かな遊男の矯声が漏れてくる
「………」
身体検査なら、解る
だけど、新人遊男に床の手解きをしている様に見える
……僕は龍次から、そんな手解きなんか受けていない
あんな本番行為もされた事ない
そもそも龍次の裸を、今まで見た事がない……
「……」
何だろう
……モヤモヤする
龍次にとって、あの遊男は
特別な存在、なのか……?
心臓が、落ち着かない……
何故か龍次の裸体ばかりが目に焼き付き、魅せられ顔が熱くなってしまう
しなやかな線の龍次の裸体は、何処か艶めかしく、けれど立派な男の肢体をしていて……
流石、花魁の風格を持っていると改めて思わされてしまう
「……」
障子戸の向こうから、龍次の声が聞こえる
「……ここ突かれると感じるみてぇだな」
「は……い、…感じ…ま……」
「うん、中がやっと解れて、緩んだり締まったりしてきたぜ」
「……ぁ、は…っ」
微かな遊男の矯声が漏れてくる
「………」
身体検査なら、解る
だけど、新人遊男に床の手解きをしている様に見える
……僕は龍次から、そんな手解きなんか受けていない
あんな本番行為もされた事ない
そもそも龍次の裸を、今まで見た事がない……
「……」
何だろう
……モヤモヤする
龍次にとって、あの遊男は
特別な存在、なのか……?