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結螺(ゆら)めく夏
第2章 夏祭りの夜
「…ぅ、んっ、…!……ぅ、んンっ!」
気を逸らそうとしているのに
強い刺激で腰がガクガクと震える
蒸し暑さとは違う熱さが襲い
体中が汗でベタベタになる
気が遠くなりそうなくらい長い夜に
僕は気がおかしくなりそうだ
「……え、僕はあったよ、仕込み」
日が暮れ妓楼に大行灯の光が灯り、夜見世が始まった時の事を思い出す
格子前には格上の花魁が座り、その奥の奥、光の届かない所に僕と夕凪が座っていた時だった
「あの仕込みなんだけどね………」
身を寄せた夕凪が、僕にそっと耳打ちする
「……こんだけ解れりゃ、潤滑油もいらねぇな」
舌攻めを止めた客はそう呟いた後、顔を上げ僕の上に覆い被さった
そのニタニタとした厭らしい顔を近付け、舌舐めずりする
そして僕の顎を掴むと、乱暴に顔を横に倒した
「………」
内腿に男の怒張が当たり、既に先走った液がそこを汚す
手拭いを入れられたまま、喉元に顔を埋められ、当てられた熱に其処を強く吸われる
……いた、……
チリ、とした痛みが走る