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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第6章 開花し始めた性の器
「分かった…いいよ」

 愛里のその言葉に、男子高校生は耳を疑った。

 愛里を呼び止めたその高校生は、去年愛里に告白していた。
 その時は振られてしまったが、それ以降もずっと愛里が気になっていた。

 高校生が小学生に告白などなかなか考えにくいことだが、小学五年生にして愛里は年上の男性の目を奪うほどの美少女だった。

 いくら愛里が気になっていたとはいえ、まさかずっと付きまとうわけにはいかない。高校生と小学生では行動範囲も生活のリズムも違う。
 それでも何かと口実を作っては愛里の姿を探してしまう。そして先日の校庭でのテニスの練習試合も彼は見ていた。

 ここ最近、愛里の姿を見ていなかった彼は急に大人っぽくなったような愛里に驚いた。
 見た目が大きく変わったわけではない。内側から何か色気のようなものが染み出している。
 腰の動き、太ももの張り。小さな胸。薄い唇。全てが大人の雰囲気を纏っているように見えた。

 短いスコートを翻してボールを追う愛里が尻もちをついた。スコートの中が丸見えになる。
 もちろん下着が見えたわけではない。しかしスカートと同じ形状のものが捲り上がりその内側が見えてしまうというのは、男の目で変換すれば十分に性的な見方が出来る。

 男子高校生は愛里への欲求を抑えきれなくなった。

 テニスの練習のある日の帰り道で愛里を待った。テニスラケットを持った愛里が友達と別れるまで静かに後ろについて歩いた。
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