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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第6章 開花し始めた性の器
「あふ、ん…ん、うっ、あ…」

 幸彦に割れ目をほじくられ、愛里が切なげな声を漏らす。
 すでに自分でもはっきりと分かるほどに、小さな割れ目は濡れていた。

 ねちっと湿った音が狭い車内に響く。

 助手席の背もたれに深く座り、顔を覆って快感に耐える。擦り合わされそうになる太ももの内側に大きな手のひらが差し込まれ、ぐっと大きく開かれる。

 白いシャツワンピースの、いちばん下のボタンが外され自由に動けるようになった指がさらに深く、深く穿つ。

「う、あ…っ、あっ!」

 漏れ出そうになる声を、とっさに口を塞いで押さえ込む。

 窓の外を歩く人が見えたからだ。幸い窓はスモークガラスになっていて、よくよく覗き込まなければ姿を見られることはないだろう。夕方でもまだ強い日差しも窓に反射して愛里の姿を隠してくれているはずだ。

 混雑するパーキングエリアは様々な音で溢れてもいるが、それでもあまり声を出してしまうとすぐ横を通る人には聞こえてしまうかもしれない。

 愛里達の車は、パーキングの建物の入り口のすぐ近くに止まっている。

 先程は車が近くで助かったと思ったが、今度は逆に入り口が近すぎる。
 
 手をつないで歩く家族、楽しげに笑い合う友人同士のグループ、寄り添って歩くカップル。

 様々な人が車のすぐ横を通り抜けていく。

 いや、横だけではない。

 幸彦の手が愛里の足の間からすっと離れた。愛里がうっすらと目を開ける。
 ぴきっと体が硬直した。
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