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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第3章 ゴールデンウィーク。旅行二日目
「う…っ!」

 新堂の腕の中で、子供のお遊戯の手遊びの「お花」を作るように手首を合わせ両手の指を開く。華奢な背中が汗ばんでいる。頬は涙で濡れ、唇の周りをべろべろと舐められ新堂の唾液で汚される。

「もう帰らせて下さい…」
「部屋に戻りたい?」

 新堂の問いに愛里はこっくりと頷く。
 
「そうだな…愛里ちゃんが大人しく言うことを聞いてくれたらすぐに帰らせてあげるよ」
「え…」
「そのかわり…」

 指を広げ、少女らしく丸みのある頬をがっしと掴む。

「もし素直になってくれないなら、また怖いことしなきゃならなくなっちゃうかもね」

 顎を掴まれたまま、ぶるっと細い肩が震えた。
 
「おじさんの言うことを聞いてくれる?」

 愛里は頷いた。恐怖から逃れるために。

 時間は深夜。キャンプ場からは少し離れた四阿。両親はきっとセックスの余韻の中、ベッドの中でぐっすりと眠っている。監視カメラは故障しているらしい。

 誰も気付いてくれない。助けてくれない。

 自分の身を守るために仕方なく。
 言うことを聞くしかなかった。

 されるがままに犯されるしか、他に術がない…

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