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姦譎の華
第14章 14
 思いつきで言ったにしては、とても良い、しっくりくる将来だと思われた。座ったままのオッサンの前で、背すじを伸ばしてみせる。これなら身長の高さ、スタイルの良さがよくわかるだろう。

 ──母との違いも。

「なるべく早く働いて、一人で生きていけるようになりたいんだ。私さ、けっこう頭いいし、ほら、見た目もいいし、たぶん、連れてて自慢になるよ。だからさ、私がちゃんとしたオンナになって、オジサンが社長になったら、私を秘書にしてよ」










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