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姦譎の華
第15章 15
15
どうやら眠ってしまったようだ。昨日から一睡もしていない。こんな格好では変な夢を見ても無理はなかった。身を立て直そうとすると上げっぱなしの肩に痛みが走る。倉庫に暖房などあるわけもなく、コートを羽織っていても、左右合わされている手の甲は自分のものではなく思えるほど冷たい。
室内に乾いた音が響き、顔を上げるとドアの前に人影があった。あの人がこんな場所に来るはずはないとわかっているが、また、救けてもらえるのではないか──まだ夢の側に居りたい朦朧は、似ても似つかぬ醜貌によって晴らされていった。
「待たせたな」
様にならない言葉をかけた島尾は、さっそくハの字に置かれている脚の間へと体を入り込ませてきた。口のテープは残したまま、まさしく問答無用でコートの前を開き、粘着質な手つきでバストを揉み始める。
「ンッ……」
飽きも足らず揉んできてついに極意をつかんだのか、野太い指は頂点に息吹く尖りを捜すことなくとらえていた。口呼吸が封じられていることで胸先は一層過敏となり、みっちりと張るカップの裏地が無理やりになすりつけられると、乳暈までもが膨れてしまっているのがよくわかる。余幅あるリボンブラウスの下でされるがままに歪むふくらみは、倦怠とは異なるズシリとした重みを持ち主にも感じさせつつ、対称に旋廻すると最内に至ったところでぴったりと寄せ合わせられた。
島尾の顔が近づいてくる。己が手で蹂躙している肉実のさまをよく見たいのかと思ったが、明らかに焦点を結びづらいまで距離を詰めても、その漸進は止まらなかった。
「ンウッ……!」
そのまま、狭間に顔面が着地した。
熱風に堪えかねて肩を捩るが、かえって弾力を教えてしまっただけだった。生地はたちまちジットリと湿って貼り付き、いかにも脂っぽいヌメヌメとした感触が肌に伝わる。
どうやら眠ってしまったようだ。昨日から一睡もしていない。こんな格好では変な夢を見ても無理はなかった。身を立て直そうとすると上げっぱなしの肩に痛みが走る。倉庫に暖房などあるわけもなく、コートを羽織っていても、左右合わされている手の甲は自分のものではなく思えるほど冷たい。
室内に乾いた音が響き、顔を上げるとドアの前に人影があった。あの人がこんな場所に来るはずはないとわかっているが、また、救けてもらえるのではないか──まだ夢の側に居りたい朦朧は、似ても似つかぬ醜貌によって晴らされていった。
「待たせたな」
様にならない言葉をかけた島尾は、さっそくハの字に置かれている脚の間へと体を入り込ませてきた。口のテープは残したまま、まさしく問答無用でコートの前を開き、粘着質な手つきでバストを揉み始める。
「ンッ……」
飽きも足らず揉んできてついに極意をつかんだのか、野太い指は頂点に息吹く尖りを捜すことなくとらえていた。口呼吸が封じられていることで胸先は一層過敏となり、みっちりと張るカップの裏地が無理やりになすりつけられると、乳暈までもが膨れてしまっているのがよくわかる。余幅あるリボンブラウスの下でされるがままに歪むふくらみは、倦怠とは異なるズシリとした重みを持ち主にも感じさせつつ、対称に旋廻すると最内に至ったところでぴったりと寄せ合わせられた。
島尾の顔が近づいてくる。己が手で蹂躙している肉実のさまをよく見たいのかと思ったが、明らかに焦点を結びづらいまで距離を詰めても、その漸進は止まらなかった。
「ンウッ……!」
そのまま、狭間に顔面が着地した。
熱風に堪えかねて肩を捩るが、かえって弾力を教えてしまっただけだった。生地はたちまちジットリと湿って貼り付き、いかにも脂っぽいヌメヌメとした感触が肌に伝わる。