この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
姦譎の華
第15章 15
「へへ、やったぜ」
事をなす前から喜んだ島尾が、作り出した狭間へ茎先を抉じ入れてくる。
(うあっ……)
冷えた体には、ブラを押し除けて挿ってきた灼熱の塊が、人の体温によるものだとは俄かに信じられなかった。突き上げる腰よりも、反りかえる勃起じたいが推進力となり、密面をにじり進んでくる。本人の言うとおり、肌に感じる亀頭の張りは尋常ではなく、幹を擦って愉しむというより包みこんで押し付けるような慎重さで、少しの刺激でも爆発を起こしかねないというのは威嚇でも何でもないらしかった。昨晩、腹の上に撒かれた汁しぶき。それで衣服の中を汚されようものなら発狂してしまいかねない。きめ細かい胸肌を不浄の先走りの汁感でどれだけ侵食されようが、拳を握りしめる以外、多英は凝然としている他はなかった。
「ど、どうだ、俺の挟みごこちはよお。ご自慢のオッパイで挟んでやったのは、俺ので何本目だ、ああ?」
口を封じているのだから、問いかける方が間違っている。かつ、たとえ何本目だと知ったところで、圧蔽された怒張が脈動を弱めてくれるとも思えない。
なによりいま、テープが剥がされたとしても、何ら抗句は出てきそうになかった。
できることなら、生理上の役割を失わされた胸乳を自我から切り離し、生粋の悶苦に浸りたい。しかし島尾の脈拍と自分の息遣いとで完全に静止しているわけではない接面では、冠の縁が小さく弾け、どうあっても他人事にはできそうにない愉楽が沸々と湧き起こっている。
「お、おっ……、あっ、やべ……おおっ……」
多英が自らの異変に愕然とするや、ビクンッと肉茎が震え、島尾が身を引き締めた。包み込んでいる幹が、根元から烈しく蠕動する。
(来るっ……)
多英は上衣の中を泥沼にされる地獄に備え、瞼を固く閉じた。バストを偏好するこの男なら、不動のまま噴流を放ってもおかしくはなかった。
事をなす前から喜んだ島尾が、作り出した狭間へ茎先を抉じ入れてくる。
(うあっ……)
冷えた体には、ブラを押し除けて挿ってきた灼熱の塊が、人の体温によるものだとは俄かに信じられなかった。突き上げる腰よりも、反りかえる勃起じたいが推進力となり、密面をにじり進んでくる。本人の言うとおり、肌に感じる亀頭の張りは尋常ではなく、幹を擦って愉しむというより包みこんで押し付けるような慎重さで、少しの刺激でも爆発を起こしかねないというのは威嚇でも何でもないらしかった。昨晩、腹の上に撒かれた汁しぶき。それで衣服の中を汚されようものなら発狂してしまいかねない。きめ細かい胸肌を不浄の先走りの汁感でどれだけ侵食されようが、拳を握りしめる以外、多英は凝然としている他はなかった。
「ど、どうだ、俺の挟みごこちはよお。ご自慢のオッパイで挟んでやったのは、俺ので何本目だ、ああ?」
口を封じているのだから、問いかける方が間違っている。かつ、たとえ何本目だと知ったところで、圧蔽された怒張が脈動を弱めてくれるとも思えない。
なによりいま、テープが剥がされたとしても、何ら抗句は出てきそうになかった。
できることなら、生理上の役割を失わされた胸乳を自我から切り離し、生粋の悶苦に浸りたい。しかし島尾の脈拍と自分の息遣いとで完全に静止しているわけではない接面では、冠の縁が小さく弾け、どうあっても他人事にはできそうにない愉楽が沸々と湧き起こっている。
「お、おっ……、あっ、やべ……おおっ……」
多英が自らの異変に愕然とするや、ビクンッと肉茎が震え、島尾が身を引き締めた。包み込んでいる幹が、根元から烈しく蠕動する。
(来るっ……)
多英は上衣の中を泥沼にされる地獄に備え、瞼を固く閉じた。バストを偏好するこの男なら、不動のまま噴流を放ってもおかしくはなかった。