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姦譎の華
第18章 18
18


 こんなふうになっているのか……。

 高い入会金を払い店を転々としてきたが、釣果なしばかりできたからプレイルームに入るのは初めてだった。室内は床一面がマットレス仕立てとなっており、壁際にはティッシュ、ゴミ箱、山盛りのコンドームが入った籠、意外と殺風景だ。

 期待してきただけにガッカリすべきところだったが、目的に資するもの以外何もなく、日常ではまず考えられない紫色の照明に染められた空間は、いかにも「ヤるためだけの場所」然としており、かえって島尾の昂奮を煽った。

「脱げよ」

 多英を真ん中に立たせ、自分は部屋の対角線の隅まで下がる。

 およそ部屋にふさわしくないパンツスーツ姿の女は、命じられても身じろがず、特別応接室で毅然としていた同じ女とは思えなかった。怯えている……というのとは少し違う。紫色ではわかりづらいが、頬を染めているのはチークの色味だけではないだろう。

「いつも脱がしてもらえると思ったら大間違いだぞ」
「っ、う……」

 悔しげな呻きを漏らし、リボンブラウスを解き始める。腕を畳んで隠しながら脱いでいくが、豊かなバストを覆い切れるはずもなく、ふくらみを包む黒のブラとのコントラストには嫌でも目を引かれた。ブラウスを足元に置き、そのまま背中へと腕を回したところで、

「へえ、先に自慢のオッパイを見せてくれるんだな」

 と言ってやっても、ためらいはするものの胸を抱えて前傾し、肩紐を滑らせていく。まだ下肢には日ごろ社内を闊歩するパンツが残っているというのに、上には何も身につけていないという出で立ちは、奇妙ながらに艶妙で、いつまででも眺めていたくなる。

「おら、でっかいオッパイ隠してちゃ下が脱げないだろ」

 誘惑を振り切るように、島尾は自らも脱衣を始めつつ先を促した。指がパンツにかかったものの、思った通り、そこでもいったん滞っている。

「早くしろ。……服をコイツに汚されたいか?」

 先んじてトランクスをズリ下げてやると、肉茎が太鼓腹の底を敲き、蒸れた臭いが鼻面に立ち昇ってきた。ずっと包皮は捲れっぱなし、透明汁をだらだらと漏らしている肉茎を女の前に晒すことに、もはや何の抵抗も感じない。
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