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姦譎の華
第23章 23
「ま、そーいうことなんです。彼氏になりたいんだー、とか、ご主人様になりたいんだー、とか言ってても、所詮は口だけ。クッソみたいな人生歩んでるくせに、これ以上何かを捨てる度胸なんてないんですよ、コイツら」

 あはは、と笑って髪をかきあげると、愛紗実の瞳は雑誌取材の際に向けてきたよりもはるかにドス黒く、悪辣な光が煌めいていた。

「でね、私の言うこと聞いてくれたら、これからも華村さんとエッロいことたっくさんさせてあげるよ、って言ってあげたんです。笑かしますよねー、仕事辞めさせられたり捕まっちゃったりするのはイヤ。でも、華村さんとヤラしいコト、たーくさんしたいんですって。だからコイツらに何て言おうが無駄。華村さんの『隠し事』は……、……て、おい、ちょっと出てきてんぞ。もっかい奥まで挿れろ」

 何とか少しずつ押し出していた異物の胴身が、島尾と稲田によって元の位置まで戻された。










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