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姦譎の華
第24章 24
 種実を吸われるたびに足が弾ね回るものだから、しゃぶり辛くなった稲田が文句を垂れた。ろくに仕事もできないくせに、こういうことには積極性を発揮する阿呆さ加減にはほとほと呆れてしまう。

「あんたもしたい?」
「はっ、はいっ。お、俺のポコチ×で突きまくって、ヒィヒィいわせて──」
「バーカ」

 手を掻き毟っていたくせに、ふんだんに搾り汁が湛えられたところへ挿入したら、肉棒がどんなことになってしまうかすら想像できていない。この女を懲らしめるための操り人形だというのに、簡単に壊れてしまっては困るのだ。

「ほんと、あんたらってヤルことしか考えてないのね。私が許可しない限り、ツッコむのは禁止。わかった?」
「え、えっと……あの、はい。わ、わかりました……」
「そこのブタも。おいっ、聞いてんのかよっ!」
「おむ……、わ、わかっ……、てる」
「わかりました、でしょ。ブタだから返事もちゃんとできないの?」
「あ、ああ。……はい、わ、わかり、ました」

 どいつもこいつも、と舌を打った愛紗実は、

「たく、あんたらがドヘタクソだから、いつまでたっても反省させらんないじゃない。しょうがないから手本見せてあげる。そら、チビはここに上がれ」

 開かれた脚の間へ、稲田を蛙のように這いつくばらせた。

「……端っこ、咥えろ」
「く、咥えるんですか?」
「そうだけど。え、なんか文句ある?」
「しかし、それでは……、く、唇が、か、痒くなって……しまいます」
「だからそれがなーに、つってんの。私が持ったら私の手が痒くなるでしょ。頭大丈夫? さっきはチ×コ突っ込もうとしてたクセに、ちゃんと考えて物言え」

 愛紗実は嘆息してチェアにかけたが、それでもまだ、柄尻を前にした中年は逡巡していた。ノロい、ノロすぎる。こっちのみすぼらしく小汚い尻も蹴り回してやってもよかったが、稲田のようなタイプには……。

「大丈夫だってば。ソレ、もともとは食べ物らしいから、口に入れても死にゃしないわ」
「た、食べ、もの……?」
「そー。食べられるの。使い終わったらムシャムシャ食べちゃってもいいの。言ってる意味、わかる?」
「そっ……、そんなすばらしいモノがこの世にあったんですねっ!」
「ああうんそうね素晴らしいね。だからほら、とっとと咥えて?」
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