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姦譎の華
第27章 27
 膝をついたままにじっていくと、期待に焦がれる肉茎が半勃ちとなり、島尾は苦しげな声を上げた。

(う……)

 足元まで来ると、ものすごいニオイだった。こんな堅牢な籠に囲われていては、洗うことはおろか触れることもできなかったろう。先端には排尿プラグに繋がる小穴が備えられており、飛び散った滴が金格子に黄土色となって乾いていた。裏側では根元と袋口が8の字のリングによって絞めつけられ、南京錠に繋がれている。海綿体に血潮が流れ込むと、めり込んでいる鋲が痛みを催させる仕組みだ。

「ほら、早くぅってブタも言ってるじゃん。さっさとしてあげなよ」

 ケージはどこもかしこもベタついていた。錠を外し、尿管から慎重にプラグを抜き取っていくと、鬱血したように重たくなった胴を檻から出してやったとたん、自由を喜んでみるみると膨らんでいった。包皮が捲れて亀頭が完全に顔を出す。猛臭の最たる原因。本人も含め、誰も触れることができなかった首回りには、初めて見せられてショックを受けた時をはるかに上回る粘垢がびっしりと凝着していた。

「ちょっ、マジか。ここまでプウンって……くさいくさい、はやく綺麗に拭いて」

 面白がっていた愛紗実だったが、太腹に勃ち上がった肉茎のあまりの穢れぶりに鼻口を覆った。深く刻まれた眉間から、からかっているのではなく、真底から嫌悪しているようだ。

「……」
「ほら早く、クサくてたまんない」
「……」
「おい、聞いてんのかっ! とっととやれよババアッ」
「……はい……」

 正座をしているためにピンと張ったタイトスカートの内側が熱く騒めいた。怒声に変わってようやく返事をした多英だったが、汚棒を前に竦んでいたわけではなかった。背をまっすぐにしたまま、前へと倒していく。見れば見るほど醜穢極まりない肉幹。目に染みそうな臭い。顔を1センチ近づけただけで、苦味がせり上がってくる。

「……え、何して……」

 当惑が聞こえてきても漸進は止まらず、ついに唇が遠吠えするように伸びあがる幹面へと触れた。トロトロとシロップのように伝い落ちる雫を舌で拭い、裏筋を遡っていく。小孔へ切れ込む傘の縁が人中に触れると、近すぎて視界には映らないが、味覚と嗅覚が、それの在り処を確実に感知していた。
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