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姦譎の華
第28章 28
「……先輩騙されてる。先輩はね、お母さんへの憧れが強すぎるんだよ。あの見た目に騙されてるだけ」
「今はそんなことは関係ない。多英さんは多英さんだ」
「華村さんだってさぁ、何してきたかわかったもんじゃないし。そうでしょ?」
「誰にだって過去はあるよ。俺は気にしない」
「嘘。男って自分の女の過去ことすっごい気に──」
「愛してるからね」
光瑠は愛紗実を遮り、言った。
(……あっ……)
固く瞼を閉じていた鼻の下を、熱い肉塊に舐められた。
ビデオ通話が始まってから緊張に撓っていた肉茎が、光瑠の言葉を聞くや一気に血潮を漲らせた。M字の中心にも湿った息がふりかかり、畝からはみ出していた花弁を指腹になぞられる。やめて──と唇だけで訴えようとした真横から、亀頭をずいと突っ込まれた。逆側の頬裏に怒張の弾みが伝えられると同時に、二本指が小音を鳴らし、複雑な天井を撫で上げる。
(ンフッ……!!)
たまらず多英は顔を横向け、正面から肉幹を頬張り直した。指先がひときわ鋭敏な箇所へ触れてきて、声が外へと漏れないよう必死に頬を窪める。
もう少しで手懐けられそうだった隷奴たちが、声を上げるはおろか動くことすらできない体を再び貪り始めた。さっきは躊躇いなく舌を這い回らせたというのに、鼻腔に抜ける饐えた臭いで鳩尾が波打つ。ニチッ、ニチッと緩やかに指を襞道に抽送されると、もう体内には一滴も残っていないはずなのに、甘痛が胎底に渦巻いた。
「先輩、そこまで洗脳されてるんだね。こわいね」
愛紗実が再開された痴戯を眺めて苦笑交じりに言うと、
「洗脳だとかは君の妄想だ。俺は多英さんを愛してる。心からね」
重ねて、光瑠が同じ言葉を用いた。
(だめよ、光瑠、くん……)
島尾が、再度の光瑠の言葉にフシューと鼻息を噴いて両手を頭の後ろに添えた。鼠径に手をかけて抗おうとするが、強引に姿勢を変えられる。膝を天板につくと、身長に比して横幅のないテーブルでは、転げ落ちて噪音を立てないためには縁につかまるしかない。
(お……、ごっ……)
「今はそんなことは関係ない。多英さんは多英さんだ」
「華村さんだってさぁ、何してきたかわかったもんじゃないし。そうでしょ?」
「誰にだって過去はあるよ。俺は気にしない」
「嘘。男って自分の女の過去ことすっごい気に──」
「愛してるからね」
光瑠は愛紗実を遮り、言った。
(……あっ……)
固く瞼を閉じていた鼻の下を、熱い肉塊に舐められた。
ビデオ通話が始まってから緊張に撓っていた肉茎が、光瑠の言葉を聞くや一気に血潮を漲らせた。M字の中心にも湿った息がふりかかり、畝からはみ出していた花弁を指腹になぞられる。やめて──と唇だけで訴えようとした真横から、亀頭をずいと突っ込まれた。逆側の頬裏に怒張の弾みが伝えられると同時に、二本指が小音を鳴らし、複雑な天井を撫で上げる。
(ンフッ……!!)
たまらず多英は顔を横向け、正面から肉幹を頬張り直した。指先がひときわ鋭敏な箇所へ触れてきて、声が外へと漏れないよう必死に頬を窪める。
もう少しで手懐けられそうだった隷奴たちが、声を上げるはおろか動くことすらできない体を再び貪り始めた。さっきは躊躇いなく舌を這い回らせたというのに、鼻腔に抜ける饐えた臭いで鳩尾が波打つ。ニチッ、ニチッと緩やかに指を襞道に抽送されると、もう体内には一滴も残っていないはずなのに、甘痛が胎底に渦巻いた。
「先輩、そこまで洗脳されてるんだね。こわいね」
愛紗実が再開された痴戯を眺めて苦笑交じりに言うと、
「洗脳だとかは君の妄想だ。俺は多英さんを愛してる。心からね」
重ねて、光瑠が同じ言葉を用いた。
(だめよ、光瑠、くん……)
島尾が、再度の光瑠の言葉にフシューと鼻息を噴いて両手を頭の後ろに添えた。鼠径に手をかけて抗おうとするが、強引に姿勢を変えられる。膝を天板につくと、身長に比して横幅のないテーブルでは、転げ落ちて噪音を立てないためには縁につかまるしかない。
(お……、ごっ……)