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姦譎の華
第33章 33
「……もー、そんなわけないじゃん」
 愛紗実は自分自身にも言い聞かせるように半笑いを作ると、「おまえらさ、ちょっと生き返らせてやって。ババアとヤリたいんでしょ?」

 ヤる、という言葉に反応した島尾と稲田が、瀕死の獲物へと群がってきた。島尾は上躯を抱えると、ビキニから突き出るバストを後ろから掬い上げ、まさに蘇生を試みるがごとく捏ね始める。稲田は立膝となった脚の間に頭をねじ込み、内ももの残滴へとふるいつく。

「ここ、オシッコで汚いからそっちでやったら?」

 愛紗実のアドバイスで遊歩道の脇に開けていた芝生へと引きずられた。背中を鑢のようなものに擦られる。松の木と二人の男を依り処として立ち、あらためて実の詰まった乳頭を含まれ、もう一方は爪先で抓りあげられた。ゴムショーツが無理やりに引き剥がされていき、膝のおぼつかない下肢を顔面で真下から支えられる。

「ンァッ……、ンアンッ……!」

 夜闇へ向け、ひずんだ甲声を放った。
 この轡はいい。どんな叫びも歪めてくれる。

 頬をとらえられて隣を向かされ、流れ出る涎を啜られた。鼻に抜けてくる臭さで張りつめたバストが一層感度を増し、無骨な手を押し返す。下半身では指先に天井を圧擦され、尿口からはさっきとは異なる噴水が飛び散った。どれだけ撒き散らそうが、舌が雛先から後ろの窄まりまでをせっせと舐め取ってくれている。

「エウッ! ……エッアウッ!」
「んと、イッちゃうー、って言ってんのかな」
「ハヒ……、エウッ……エッアイマウッ……」
「ほんとひっどい。どーせならさー、チ×コでイキたいんじゃないの?」
「ハヒ……ウァッ……、ア……、ハヒ……」

 聞こえてくるまま昏冥へ向けて必死に頷くと、上下を弄う手がピタリと止まった。

「なら木に手ついてケツ出せよ、淫乱ババア」

 男たちが離れ、多英は絶頂手前の身を引きずるように回れ右をした。四肢を鼓舞して低い位置の枝分かれにつかまり、上体を地面と平行に倒すと、薄闇の中にはち切れんばかりに張ったバストが前に突き出され、規格外の美脚が音を聴かせそうなほど伸び上がった。後ろへ差し出されたヒップの中心では、ふしだらに咲いた牝花が街灯に照らされている。そんな多英の媚態を、島尾と稲田は無意識のうちにスラックスの前を手のひらで撫で回しつつ、殺気走るほどの面持ちで見守っていた。
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