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姦譎の華
第8章 8
下着によって補整されていたわけではないことを裏付けるかのように、双つの肉実が大きく揺れて弾け出た。上肩に支えられ、嵩高くまろやかにせり出す頂では、突然のことに翳りを宿らせてしまった瞳に代わり、屹先が挑みかかるように前を向いている。
「誰が、なんだ? けっ、ビーチク弄られて、こんなピンピンにしてやがるクセによぉ……」
念願のバストが全貌を現したというのに、もはや島尾はじっくりと鑑賞することなく、肌身と乳暈の境が朧の先端へとむしゃぶりついてきた。持ち上げられ、搾り上げられ、肺活量が許すかぎりに豊かな肉を吸い込まれ、何ら退けるもののなくなった突端が舌の猛威に晒される。
「んっ……、はっ……」
小さな飛沫を散らしてまで弾かれると、さすがに嘆息してしまった。「……ううっ!」
ただし呻き声までは漏らすつもりはなかったのに、島尾から逃れようと後ずさると、稲田の顔面が押し戻してきた。もはやショーツは飽和状態で、尖った舌先が布地を破り、秘門を割ってきそうな勢いで突ついてくる。
(いや──、……いやよっ)
好意の無い相手に体を貪られて、いや、だめ、などと喘ぐなんて、男たちの創り出す馬鹿げた幻想だと思っていた。しかし同じ言葉が喉元まで迫り、今にも二人の変態を悦ばせてしまいそうだった。
島尾は味比べをしているかのように、右、左、右とバストをしゃぶっている。稲田は股ぐらの深いところまで入り込んで、念入りに下着を舐め回している。
交代だ、と言ったのは、嬲り処を代わりたかったからではなかった。対峙する向きが変わっただけで、相変わらず島尾は上躯へ、稲田は下肢へと執着している。この奇妙な棲み分けが、恥辱を長引かせる元凶となるとは、始まるまでは察する由もなかった。密室に、唸り声と唾液が撥ねる音がうんざりするほど長く続く。
「誰が、なんだ? けっ、ビーチク弄られて、こんなピンピンにしてやがるクセによぉ……」
念願のバストが全貌を現したというのに、もはや島尾はじっくりと鑑賞することなく、肌身と乳暈の境が朧の先端へとむしゃぶりついてきた。持ち上げられ、搾り上げられ、肺活量が許すかぎりに豊かな肉を吸い込まれ、何ら退けるもののなくなった突端が舌の猛威に晒される。
「んっ……、はっ……」
小さな飛沫を散らしてまで弾かれると、さすがに嘆息してしまった。「……ううっ!」
ただし呻き声までは漏らすつもりはなかったのに、島尾から逃れようと後ずさると、稲田の顔面が押し戻してきた。もはやショーツは飽和状態で、尖った舌先が布地を破り、秘門を割ってきそうな勢いで突ついてくる。
(いや──、……いやよっ)
好意の無い相手に体を貪られて、いや、だめ、などと喘ぐなんて、男たちの創り出す馬鹿げた幻想だと思っていた。しかし同じ言葉が喉元まで迫り、今にも二人の変態を悦ばせてしまいそうだった。
島尾は味比べをしているかのように、右、左、右とバストをしゃぶっている。稲田は股ぐらの深いところまで入り込んで、念入りに下着を舐め回している。
交代だ、と言ったのは、嬲り処を代わりたかったからではなかった。対峙する向きが変わっただけで、相変わらず島尾は上躯へ、稲田は下肢へと執着している。この奇妙な棲み分けが、恥辱を長引かせる元凶となるとは、始まるまでは察する由もなかった。密室に、唸り声と唾液が撥ねる音がうんざりするほど長く続く。