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姦譎の華
第9章 9
目を逸らそうとした刹那に咆哮が聞こえ、軟蓋に熱瀉がふりかかった。腹に撒かれたよりも液量まさる煮汁に、多英はつかむもののないテーブルの上で拳を握ることしかできなかった。
「……や、だか……ら、……んんっ!」
懼れた通り、島尾が去ると間髪入れず稲田が門をくぐった。
白濁を拭う時間どころか、拒絶の言葉を吐く暇さえ与えられなかった。
他人の排泄が充溢していようが躊躇なく、衰えないどころか硬度を増した肉槌が、またしても中を掻き混ぜてきた。頭の大きな形状は、より撹拌するのに向くのか、ジュブッという撥ね音を生々しく鼓膜まで届かせる。
「たっ、多英さまっ。ああ……、き、気持ちいいっ……。さっ、最高ですっ……、多英さまぁっ、……さ、最高のカラダですぅっ!」
稲田がブルッと震えたために、角度が変わった槌先に天井を押された。
一緒になって、多英の顎も上がった。
弓反って頭上を臨んでも、視点が低すぎて窓の中は見えない──
「ンァッ……!」
室内に放たれたのは、鼻から抜ける息ではなく、喉奥を搾られた濁点交じりの喘鳴だった。
(あっ……、や……、あ……)
陵辱者たちの底知れない卑欲が、ラブホテルで光瑠にもたらされた、しかし彼は途中で尽きてしまった、心疚しく、心惹かれた幻影の正体を、けざやかに教えている──そんな思念が芽萌いたとたん、湛えられた牡汁に匿して花蜜が漏れた。
稲田が排出すると、島尾がまた挑んできた。野太い肉茎が膨らんで噴射を終えると、細長い肉槌がすぐに掻き混ぜにきた。いったい何人に姦されているのかあやしくなるほど、汁液が寸断なく胎を満たしてくる。これがなければ、いかに色欲に狂う二人でも、内部で立て続けに起こっている淫らな分泌に気づいたことだろう……。
「──華村君」
敏光が呼びかけても、多英は何もない天板を見つめていた。
「……。……はい、失礼しました」
「この件、三岳ロジに連携しようと思うんだ」
話を聞いていなかった秘書を責めることなく、敏光はもう一度考えを述べてくれた。
「……や、だか……ら、……んんっ!」
懼れた通り、島尾が去ると間髪入れず稲田が門をくぐった。
白濁を拭う時間どころか、拒絶の言葉を吐く暇さえ与えられなかった。
他人の排泄が充溢していようが躊躇なく、衰えないどころか硬度を増した肉槌が、またしても中を掻き混ぜてきた。頭の大きな形状は、より撹拌するのに向くのか、ジュブッという撥ね音を生々しく鼓膜まで届かせる。
「たっ、多英さまっ。ああ……、き、気持ちいいっ……。さっ、最高ですっ……、多英さまぁっ、……さ、最高のカラダですぅっ!」
稲田がブルッと震えたために、角度が変わった槌先に天井を押された。
一緒になって、多英の顎も上がった。
弓反って頭上を臨んでも、視点が低すぎて窓の中は見えない──
「ンァッ……!」
室内に放たれたのは、鼻から抜ける息ではなく、喉奥を搾られた濁点交じりの喘鳴だった。
(あっ……、や……、あ……)
陵辱者たちの底知れない卑欲が、ラブホテルで光瑠にもたらされた、しかし彼は途中で尽きてしまった、心疚しく、心惹かれた幻影の正体を、けざやかに教えている──そんな思念が芽萌いたとたん、湛えられた牡汁に匿して花蜜が漏れた。
稲田が排出すると、島尾がまた挑んできた。野太い肉茎が膨らんで噴射を終えると、細長い肉槌がすぐに掻き混ぜにきた。いったい何人に姦されているのかあやしくなるほど、汁液が寸断なく胎を満たしてくる。これがなければ、いかに色欲に狂う二人でも、内部で立て続けに起こっている淫らな分泌に気づいたことだろう……。
「──華村君」
敏光が呼びかけても、多英は何もない天板を見つめていた。
「……。……はい、失礼しました」
「この件、三岳ロジに連携しようと思うんだ」
話を聞いていなかった秘書を責めることなく、敏光はもう一度考えを述べてくれた。