この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
姦譎の華
第9章 9
 目を逸らそうとした刹那に咆哮が聞こえ、軟蓋に熱瀉がふりかかった。腹に撒かれたよりも液量まさる煮汁に、多英はつかむもののないテーブルの上で拳を握ることしかできなかった。

「……や、だか……ら、……んんっ!」

 懼れた通り、島尾が去ると間髪入れず稲田が門をくぐった。
 白濁を拭う時間どころか、拒絶の言葉を吐く暇さえ与えられなかった。

 他人の排泄が充溢していようが躊躇なく、衰えないどころか硬度を増した肉槌が、またしても中を掻き混ぜてきた。頭の大きな形状は、より撹拌するのに向くのか、ジュブッという撥ね音を生々しく鼓膜まで届かせる。

「たっ、多英さまっ。ああ……、き、気持ちいいっ……。さっ、最高ですっ……、多英さまぁっ、……さ、最高のカラダですぅっ!」

 稲田がブルッと震えたために、角度が変わった槌先に天井を押された。
 一緒になって、多英の顎も上がった。

 弓反って頭上を臨んでも、視点が低すぎて窓の中は見えない──

「ンァッ……!」

 室内に放たれたのは、鼻から抜ける息ではなく、喉奥を搾られた濁点交じりの喘鳴だった。

(あっ……、や……、あ……)

 陵辱者たちの底知れない卑欲が、ラブホテルで光瑠にもたらされた、しかし彼は途中で尽きてしまった、心疚しく、心惹かれた幻影の正体を、けざやかに教えている──そんな思念が芽萌いたとたん、湛えられた牡汁に匿して花蜜が漏れた。

 稲田が排出すると、島尾がまた挑んできた。野太い肉茎が膨らんで噴射を終えると、細長い肉槌がすぐに掻き混ぜにきた。いったい何人に姦されているのかあやしくなるほど、汁液が寸断なく胎を満たしてくる。これがなければ、いかに色欲に狂う二人でも、内部で立て続けに起こっている淫らな分泌に気づいたことだろう……。

「──華村君」

 敏光が呼びかけても、多英は何もない天板を見つめていた。

「……。……はい、失礼しました」
「この件、三岳ロジに連携しようと思うんだ」

 話を聞いていなかった秘書を責めることなく、敏光はもう一度考えを述べてくれた。
/278ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ