この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
姦譎の華
第10章 10
欲情に濁った声で告げると、
「何を言ってるの?」
「ここだと気が散ってしょうがないだろ。いつあの姉ちゃんが戻ってくるかしれないしな」
「行かないわ。仕事中よ」
「今日はもう帰るって聞いたぜ? 美人秘書様があんまり反抗的なもんでムカついたんだ。いいな、すぐに来いよ」
スルリと手を抜いて立ち上がる。
「バカなこと──」
「いいですね、華村主任」
食い気味に遮るのは、何もこの女にだけ許されているわけではない。
「今日もたっぷりモミモミさせていただきますよ」
島尾は多英の面前で両手を大きく開き、空中を揉んでみせた。
「何を言ってるの?」
「ここだと気が散ってしょうがないだろ。いつあの姉ちゃんが戻ってくるかしれないしな」
「行かないわ。仕事中よ」
「今日はもう帰るって聞いたぜ? 美人秘書様があんまり反抗的なもんでムカついたんだ。いいな、すぐに来いよ」
スルリと手を抜いて立ち上がる。
「バカなこと──」
「いいですね、華村主任」
食い気味に遮るのは、何もこの女にだけ許されているわけではない。
「今日もたっぷりモミモミさせていただきますよ」
島尾は多英の面前で両手を大きく開き、空中を揉んでみせた。