この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
姦譎の華
第13章 13
 だが、自由になった両手で胸元を振り払うよりも、口を塞ぐことのほうが先決だった。埃っぽい床に尻を引きずって追いてきた稲田が、パンツの最奥へ顔面を押し付けてきたのだ。

「何なんだよ、そんな血相変えて」
「佐野事業部長から『遅い』ってクレームの電話があったんですよっ!」
「ああ、それでそんなに急いでんのか」
「なにを呑気なこと言ってるんですかっ。一個だけでも僕が持っていきますから早くここを開けてください!」

 島尾は平然と話しながら、絶えずネチッこくバストを揉みしだいている。

 よもやこのまま、鍵を開けてしまうつもりなのだろうか。応接室の窓に映った己の姿。一度見てしまっているだけに、瞭然と頭に浮かんだ。しかも体を蝕み始めている焦燥は、明らかに昨日よりも色濃い。いっそ見つかってしまえば楽になれる。そんな自暴自棄は、いざそのときを迎えると、とても実行に移せるものではなく──

(ううっ……、やっ!)

 手のひらを息が濡らした。股に吸い付いたまま動かなかった稲田の舌が、丘陵を舐め取り始めたのだ。

 縫い目を舌先が這っていくと、道程にあるひときわ鋭敏な一点、花唇に密めく雛先を通過するたび、じんわりとした愉楽が下肢を波打った。ショーツに直接しゃぶりつかれたのに比べると、布地が邪魔をしていて加圧は弱い。しかしそのぶん無視することのできない残波が尾を引き、花托を弛めさせようと執拗に指嗾してくる。

「積んであったダンボール崩しちまってよ、開けたくても開けられねえんだ」
「えぇ? ほんともう、何やってんですか。だいたいなんで鍵なんか閉めてるんです?」
「いや、ミスったとこ見られたくなかったんだ。わかんだろ?」
「それにしたって少しくらいなら開けられるでしょう」
/278ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ