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姦譎の華
第13章 13
 冷静に考えれば、倉庫に居るはずのない女に対して彼が疑いを持つはずはなかった。しかしあまりにも的を得ていた指摘は、多英をすくみあがらせ、それだけに、思い過ごしだとわかった時の安堵も深かった。

「そんなわけねえだろっ! スプリンクラーがあることくらい、俺だってわかるぜ」
「きゃうっ……!」

 強引にジャケットの中に入ってきた三本指にギュッと抓られ、バストの先端を襲った甘痛に背が大きく仰け反った。

(あ……、う……)

 そしてとうとう、奥地から花蜜が滴った。

「それならいいんですけど……じゃ、どうするんですか、佐野さんは……」

 あらぬ疑いをかけられた島尾が憤ったのだと思った彼は威勢を削がれたが、後ろからバストを嬲る島尾が激昂しているわけでないことは、耳穴に吹きかけられる息遣いの荒さに現れていた。玉蓋でも開けるかのように摘まれると、ブラウスとブラを挟んでいるだけに生粋の痛苦には苛んでくれない。前後に動きそうな腰を稲田の頭を強く挟みこむことでしか制止できず、つまりその顔面へ向けて発情の雫を垂れこぼしており、その羞恥がまた、弄られる突起を研ぐ。全くの悪循環だった。

「そんなヤキモキすんなよ。『紙が来ないのは島尾がノロいからだ』って言ってもらって構わないからよ」
「え……」
「急いで片付けたら佐野のとこに行って謝ってやるからさ。あいつとは同期なんだ、そっちにゃ迷惑かからないようにするよ。そんならいいだろ?」

 そうしろ、そうしてほしい。
 とにかくドアの前から離れろ。

 何度も息を止めてしのいではいるが、もう一段上下の攻めが強まれば、溢れ出る声は鉄板一枚では阻み得ないものになるのは間違いなかった。

「それならまあ……」
「なら先に戻っといてくれ。どうせ忙しいんだろ?」
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