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第5章 叔母の彼氏

進展があったのは、斎藤が風呂にいってから間もなくだった。

加山がイスから立ち上がり、叔母に歩み寄った。

そして叔母が飲んでいたグラスを取り上げた加山は、叔母の手を引いて、その場に立ち上がらせた。

静かにゆっくりと浴衣姿の叔母を抱き締める。

叔母は身長が165cmあるから、女性の中では決して背の低い方ではなかったが、加山の腕に抱かれていると大人とこどもだった。

加山が叔母の顎に指をかけ、クイと上を向かせながらさりげなく唇を奪った。

叔母は抵抗しなかった。

加山の腕に抱かれながら濃厚なキスを甘受している叔母が憎らしかった。