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性歓寄宿舎【天使編】
第1章 憑依
さて、この地上の女子中学生の流美は、実は、隠れ巨乳である。
外見、背が低くて細身でほとんど小学生だが、裸になると、お乳がプルン!とまんまるく大きく膨らみ、それはそれはエロい景色になる。
しかし、流美本人は
「わたし、なぜこんなにお乳が大きいの?おかげでエロい気分にいつもさせられ、悩んじゃう」
とひどく心配し、思い悩んでいる。
お風呂に入るたびに鏡を見てエロい気分になり、そのたびに必死にそれを押さえつける毎日だ。


翌日、流美は、登校した。
6月30日である。

<あ~、まただ~。また、男子たちがわたしを見ている~>
流美は、下足室に入る直前、立ちすくんだ。
これも毎朝のことだ。
そこにはすでに男子たち、女子ももちろんいたが、その男子たちの姿が多数ある。
流美は、男子たちに自分の胸をガン見されて、要らぬ妄想をされていると思っている。
「へっへ、あの子をみんなで輪姦(まわ)そうぜ!」
「せーので取り囲むか。せーの」
「いきなり後ろから、お乳をムギュウー」
しかしそれは、すべて流美の思い過ごしであった。
男子たちは、小学生みたいで一見貧乳の流美なんぞに、誰も目を向けていなかった。
流美の顔だちは、まあまあといったレベルだったが、それほど美少女というわけでもない。ごく普通の顔だ。流美は、数ある女子のひとりでしかなかった。

男子たちに見られてる、男子たちが自分を輪姦しようと相談してる、という流美の妄想は、こうして、教室で、体育館で、食堂で、1日中続くのである。
さらに、同級生女子たちからの執拗ないじめ。
ほとんど精神崩壊寸前という感じ。
「事情は知っていたけど、やっぱり悲惨だね?きみ」
かん高いルミの声が頭上でした。
「え?」
周りには、人がいる。
「だいじょうぶ、天使ちゃんの声はみんなには聞こえないよ。でも、よかったね。明日からこの地獄から解放されるんだもんね。あたしに感謝してほしいくらいだけど。でもどっちかというと、あたしが感謝しなくちゃいけないんだけどね!」

そうだ、明日から自分は国立寄宿舎に行くんだ。シングル受講生、つまり一人部屋で過ごせるんだ。この悲惨な日常から脱出できると思うと、この小さな天使ちゃんに感謝してもしきれない。
ただ、いきなり現れたおかしな小動物の言葉を、そのまま信じていいものか?
自分のカラダを使ってオナニーした一件、本当に天使なのか?
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