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クレオメ~君の隣に居たい❤️
第22章 泥棒猫は・・・・
階段をゆっくり降りて鞄の持ち手をギュッと握った。
見ちゃいけない・・・。
私は下を向いたまま階段を下り切って・・・・。
出口脇にあるカフェに目をやった。
・・・・・・・。
直ぐに出よう。
今日は・・・。
会社近くのカフェで良いや。
足早に出口に向かう・・・と・・・・。
「貴方・・・・。」
そんな声が直ぐ後ろから聞こえて・・・・。
背筋が凍った。
こんな事でビビるくらいなら・・・・。
不倫なんてするんじゃないよ、・・・私。
勝手な女、・・・私は・・・・こんな事で勝手にビビって・・・自分がいけないのに勝手に・・・ビビって・・・・。
足を止めゆっくり振り返ると・・・・。
そこには・・・。
綺麗な巻き髪の身長が高くて・・・細くて・・・顔が小さくて・・・・。
肌も綺麗で・・・化粧品のモデルさんのような女性が立ってた。
この人・・・・。
絶対に・・・・。
相田君の奥様だ。
その・・・綺麗すぎる見た目に圧倒されて、私の体は固まって動かなくなった。
相田君の奥様・・・と思われるその女性は・・・。
私を見ると、
口元を緩め、真っ赤な口紅を付けた唇を手で抑えて・・・・。
笑った・・・・・。