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第4章 シャル、学校に行く準備をする。

教会を出て、母に報告する。

「俺の使える魔法は、気配隠蔽だそうです。それが解るのは。冒険者ギルドに行かなければなりません。」

「帰りに寄って行っても良いですか？」

「ええ、解らないことだらけですもの。いいわよ。」

冒険者ギルドの扉を開けた。

受付カウンターで「話が聞きたいのですが。」

「こちらへ、どうぞ。」

案内された椅子に親子で座る。

「聞きたい話って何ですか？」

「ここに来れば、アルバイト出来ると聞いてきたんですが。」

「うちはアルバイトは募集していませんよ。」

「教会の神父様に聞いて来たんですが。」

「あぁ、あなたは魔法が使えるのですね。」

「はい。来月から学校に通いますが、お金が掛かるので、少しでもアルバイトしようかと。」

「それなら、冒険者登録して下さい。それなら、報酬が払えますので。」

「登録させて下さい。」

「銀貨１枚になります。」

ここでもお金が要るらしい。

母を見ると、鞄から銀貨１枚が出て来た。

「かあさん、ありがとう。」

「いいんだよ、銀貨１枚なら安いから。」

「そして、申込書に記入する。」

職業は教会で見た。魔術師と書いた。

すこしして、ギルドタッグが貰えた。

それに親切なお姉さんで、薬草取りの依頼を受けた。

１０本で銀貨１枚。

種類は豊富にあるみたい。

本を見せて貰って覚えた。

薬草と言っても種類があり過ぎる。

基本草・みなぎ草・マジック草・円草・ラーブー草・ダンジョン草がある。

この草をどれでもいいから１０本でいいらしい。

だが草によって値段が違うらしい。報酬の他に草１本の値段が貰えるらしい。

草の状態やら、大きさでも値段が違うらしい。

そのクエストを受けた。期間は１週間以内なので、明日から出掛けることにする。

学校に、教会に、冒険者ギルド。午前中だけで疲れた。

明日から、弁当を作って貰い、早速、薬草取りに出掛けることに。

「薬草ってどこに生えているの？」

「あっ、聞くの忘れてた！明日朝にギルドに寄って聞いてから出発するよ。」

皮算用していたおかげで、大事な事を聞き忘れていた。

だが、聞かなくて良かった。

もし、母と一緒に聞いていたら、行かせては貰えなかっただろう。

なぜなら、魔獣の住みかである森や、ダンジョンにしか生えてないのだから。