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手紙と初物(柊屋敷ピックアップ御礼兼護衛のサイドストーリー)
第1章 手紙と初物
『スグリ、元気か。
お前がそっちに行ってから、十日ばかり経ったか。もうすぐ年の暮れだな。そっちじゃ年越しの準備が進んでんだろうな。
王様、お后様、ハンダマ様と奥様、皆様息災か。ハンダマ様にあの額の絵の礼を言っといてくれたか?いや、ありゃあ字なのか?字にしちゃえらく綺麗だよな。お前の部屋に入る度に眺めてるぞ。
バンシルにゃあ、会ってるか?忙しくて年越しどころじゃ無ぇかもしれねぇが、あいつなら大丈夫だろうよ。会う事が有ったら、宜しく伝えてくれ。
……ところで。
今日手紙を書いてんのは、贈り物の送り状……でも有るんだが、ローゼルとビスカスの事だ。
あいつら、ちゃんと仲直り出来たぞ!
詳しい事はお前が帰ってから聞かせるから、年明けまでしっかりそっちで過ごして、いい子でここに帰って来いよ。
きっと、すっげぇ驚くぞ……。
じゃあ、またな。お前の驚く顔を楽しみにしながら、帰って来るのを、待ってるからな 』
【おしまい!】