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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
芙実の父親は、基本優しかったが、芙実が一人娘ということもあって、大学入学してからも遊びの面では厳しかった。門限を守らなかったらものすごく怒られたし、交友関係も把握したがった。友達と外泊なんてのはもちろん許されなかった。

もう自分と同じ年の子は自由にしている。自分のことをもう少し信用してくれと訴えかけてもだめだった。

先ほどのように理志に頭ごなしにダメだと言われると、昔を思い出して鬱々とした気持ちになる。
自分を信用してほしいのに、してもらえないのは悲しいものだ。

芙実はとりあえず『フェス 泊まり 女 危険』というキーワードで検索してみた。

すると、様々な体験談が出てきた。

『めっちゃ痴漢多かった。友達おっぱい揉まれてた』
『テントに無理矢理入ってきてマジ怖かった』
『人生初のフェスで財布が盗まれたー!むかつくーー!!』

芙実はそれらを見て、次第に一人で行くことが怖くなってくる。

「えー・・・・そうなの?」

どうやら自分は少し能天気になっていたようだ。楽しいお祭りの場でそんなことが起こると思っていなかった。いや、むしろそういう気のゆるみを狙ってくる人間がいるということだ。

「理志さんの言うとおりにするかー・・・・・。うーーー」

芙実はクッションを抱えて考え込んだ。

芙実はキャンプフェスに行くのをやめた方がいいのかと思ったり、一日だけ参戦して日帰りにするかと思ったり、防犯に気をつければ大丈夫と思いなおしたり、あれこれ悩んだ。

(もう!そもそも、理志さんの仕事がオンスケだったらいい話だったのに・・・・・!)

芙実はクッションをバシバシと叩いた。

「・・・・・・。まてよ・・・・・。オンスケの状態に・・・・・か・・・・・・」

芙実はスマホを取った。

だめもとでやってみるか・・・・・・。

芙実は躊躇いながらも、勇気を出して発信ボタンを押したのだった。



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