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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「何も言わないんだもんな。びっくりしたよ。マネージャーに直接電話したんだって?」
「・・・・・・少しでも役に立てたらと思いまして」
「そう?別の目的があるんじゃない?」

理志がソファの隣に座る。さすがに距離をおいて座ってくれてホッとする。

「・・・・・・大切な人と一緒に行きたいところがあるので。そのためです」
「ふーん・・・・・」

芙実は立ち上がってカップをゴミ箱に入れた。

「蒼井さんも、頑張ってください。しばらくは仕事に集中しましょう」
「そうだね」

去ろうとする芙実と共に理志も立ち上がる。

自販機の横に芙実と隠れる。隠れると言っても廊下から見えない程度で、誰かが来たらすぐに見えてしまう場所だ。

「あの・・・・・・」
「電話で怒ってたから、ずっと不安だった。来てくれて嬉しい」

理志は指で芙実の耳をふにふにと揉んだ。
くすぐったさで首をすくめる。

「・・・・・やっぱり、二人で行きたいなって思ったから・・・・・。もしダメでも、やるだけやったら、諦めつくかなって」
「いや、芙実がここまでしてくれてるんだから、俺、絶対間に合わせるよ」
「・・・・・はい。私もネコの手になれるよう頑張ります」
「こんな凄いネコの手ならいつでも借りたいよね」

理志は芙実の手を取って指にキスした。

芙実はハラハラして廊下の様子を伺った。

「蒼井さん・・・・・」

理志が芙実のあごを掴んで上を向かせた。

「舌出して」
「・・・・・・・いやです」
「出して」

こういう時、理志は言われた通りにするまで離さない。
芙実はびくびくしながら舌を出した。

それを理志がぱくっと咥える。
唇でハム・・・・と挟んだり吸ったり、舌先で愛撫する。

芙実の胸の先がツン・・・・・と硬くなる。

「おっぱい舐めたい」
「だめです・・・・・・!もう戻りましょう?」
「もう少しキスさせてよ」

理志は芙実の唇に舌を差し込み、唇と舌を堪能する。

「あーー芙実とセックスしたい」

芙実は慌てて廊下の様子を伺った。早く戻った方が良さそうだ。

「オンスケになるまでおあずけです・・・・!」
「マジで?それは辛すぎるって。芙実は平気なの?」

芙実は少し考えたあと、もう一度廊下を確認してから、背伸びをして理志に軽くキスした。
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