この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「蒼井さんと何で別れたんだろ」
「そりゃ、今の旦那と出会ったからじゃない?」
「旦那さんとんでもない金持ちだもんね。去年、藍さん雑誌載ってたの見た?すごい家。プールあって、お手伝いさんいて。SNS見ると有名人とパーティーしまくってるよ」
「結婚式がまた、すごかったよねー」

そうそう、と女子たちが結婚式のことをあれこれと思い出して大笑いする。

芙実はそれどころじゃなかった。気分が悪くなって青ざめている気さえする。

「私、藍さん苦手ー」

ゆかりがポツリといった。
みんなゆかりに注目する。

「え?なんで?うちらにも優しかったじゃん。ゆかり、影で意地悪されてたとか?」
「ううん。可愛がってくれてたよ。でも、なんかうそっぽいっていうか」
「うそっぽい?」
「隙がなさすぎるっていうか。あれだけ綺麗で仕事もまあまあ出来て、さばさばして男友達も多くて、でも女子にも慕われててって、うそっぽいじゃん。あんなの絶対裏で何か抱えてるって。夫婦生活上手くいってないとかさ」
「あー、でも、わかる気がする。旦那が実は浮気三昧で、お金で折り合いつけてるとかね」

(確かに・・・・・隙がない・・・・・・)

芙実は理志と対面で楽しそうに話をしている藍を見た。
あまりに自分と違いすぎて、いったい理志はなぜ自分なんかを選んだのかと根本から理解できなくなってくる。
あんな女性と付き合った後で、自分のどこに魅力を感じるというのか・・・・・。

「あ、そろそろ戻らないと」
「藍さんの前、通るからには挨拶しないとだよね」
「そりゃあね。ほらみんな、可愛い後輩の仮面をかぶるのじゃ」

みんなで笑って仮面をつける動作をする。
芙実はみんなの後ろを隠れるようにして歩いた。

「あー!藍さんだー!」

はしゃいだ声をあげて駆け寄ったのはゆかりだった。
苦手ーと言っていた面影は少しもなく、むしろ大好きだった先輩に会えて嬉しいという様子だ。
芙実はゆかりの裏の顔を知って恐ろしくなった。

/288ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ