この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
その日は芙実は仕事中でも、どうもぼんやりしていたようで、リーダーに早く帰りなと言われてしまった。
芙実はトボトボと駅へ向かって歩いた。
スマホが震えていることに気付き、バッグから取り出す。
亜里沙からメッセージが来たところだった。
『やっぱりあいつ浮気してた。地元にいた元カノ。最悪。東京帰ることにしたから、またよろしく』
芙実は驚いてすぐに電話をかけた。
「師匠!大丈夫!?」
「あれー?仕事中だと思って電話しなかったのに」
「今日は早く終わったの。それより・・・・・」
「最悪でしょ!?もうあったまきて、今から新幹線乗るとこ。元カノ妊娠してんだって。さっき家に乗り込んできてさ。無職のくせに、私がバイト行ってる間に家に連れ込んでたんだよ!馬鹿にしやがって!!」
亜里沙は怒り心頭で大声をあげている。
「あ、亜里沙ちゃん・・・・・落ち着いて・・・・・!」
「私、なんのために福岡行ったんだろ・・・・・・。自分が情けない・・・・・・」
「そんなことないよ。亜里沙ちゃんは良くやったよ。早く帰ってきて。私、亜里沙ちゃん帰ってきてくれたら嬉しいよ。今日、行くとこなかったらうちにおいで」
「芙実~~」
亜里沙は電話の向こうで泣いていた。
「ま、でもさ、実は東京にいる元カレに電話したら、俺のとこに来いって言ってくれたから、そっち行くわ」
「!?」
「あいつ、別れてからもずーっと私のこと好きだったじゃない?連絡したら大喜びよ」
「亜里沙ちゃん、展開速くてついていけない・・・・・・」
「私も。でも、なんかやっぱり無理してたと思うわ。東京、ずっと帰りたかったし。すっきりしてるのも事実」
「そっか・・・・・・」
芙実は亜里沙らしいと思いながらも、元恋人のもとに戻っていく二人に対して複雑な気持ちになっていた。
「昔の恋人のことって、やっぱり心に残ってるものなのかな・・・・・・」
「え?」
「あ、その、彼がね。元カノと浮気って、どういう心境なのかなって」
「さー?まあ、自分のことよく知ってるからラクなんじゃない?無理してかっこつけなくていいっていうか。自分の女の金で二人でご飯食べるようなクズでもセックスしてくれるんだから、最高じゃんね。あー腹立つ!」
芙実はトボトボと駅へ向かって歩いた。
スマホが震えていることに気付き、バッグから取り出す。
亜里沙からメッセージが来たところだった。
『やっぱりあいつ浮気してた。地元にいた元カノ。最悪。東京帰ることにしたから、またよろしく』
芙実は驚いてすぐに電話をかけた。
「師匠!大丈夫!?」
「あれー?仕事中だと思って電話しなかったのに」
「今日は早く終わったの。それより・・・・・」
「最悪でしょ!?もうあったまきて、今から新幹線乗るとこ。元カノ妊娠してんだって。さっき家に乗り込んできてさ。無職のくせに、私がバイト行ってる間に家に連れ込んでたんだよ!馬鹿にしやがって!!」
亜里沙は怒り心頭で大声をあげている。
「あ、亜里沙ちゃん・・・・・落ち着いて・・・・・!」
「私、なんのために福岡行ったんだろ・・・・・・。自分が情けない・・・・・・」
「そんなことないよ。亜里沙ちゃんは良くやったよ。早く帰ってきて。私、亜里沙ちゃん帰ってきてくれたら嬉しいよ。今日、行くとこなかったらうちにおいで」
「芙実~~」
亜里沙は電話の向こうで泣いていた。
「ま、でもさ、実は東京にいる元カレに電話したら、俺のとこに来いって言ってくれたから、そっち行くわ」
「!?」
「あいつ、別れてからもずーっと私のこと好きだったじゃない?連絡したら大喜びよ」
「亜里沙ちゃん、展開速くてついていけない・・・・・・」
「私も。でも、なんかやっぱり無理してたと思うわ。東京、ずっと帰りたかったし。すっきりしてるのも事実」
「そっか・・・・・・」
芙実は亜里沙らしいと思いながらも、元恋人のもとに戻っていく二人に対して複雑な気持ちになっていた。
「昔の恋人のことって、やっぱり心に残ってるものなのかな・・・・・・」
「え?」
「あ、その、彼がね。元カノと浮気って、どういう心境なのかなって」
「さー?まあ、自分のことよく知ってるからラクなんじゃない?無理してかっこつけなくていいっていうか。自分の女の金で二人でご飯食べるようなクズでもセックスしてくれるんだから、最高じゃんね。あー腹立つ!」