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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「あー会社辞めたんだよ。二年前とかかな?今、あのバンドのスタッフやってる」
「そうなんだー・・・・・・」
「芙実は?会社帰り?」
「あ、うん。ちょっと軽音サークルのぞいて、こっちも当日券あったらなと思って寄ってみたんだけどやっぱり無理だったね」
「おかげさまで即日売り切れでした」
真治は嬉しそうに笑った。
芙実は懐かしい気持ちになって微笑み返した。
真治を呼ぶ声がして二人で振り返る。
「あ、ごめんね。仕事中に。私、もう帰るから行って」
「あ・・・・・ちょっと待って。俺の仕事もう終わってて、後は公演終わってからだから。せっかくだし少し話しよう。ここにいて。すぐ戻る」
芙実が断る前に真治は行ってしまった。
芙実はとりあえずお腹がすいたので、近くにあったたこ焼き屋でたこ焼きを買った。
これでも食べて待っていようと思ったが、先ほどの場所に戻るとすでに真治が立っていた。
「良かった。帰ったかと思った」
「あ、ごめん。お腹すいたからたこ焼き買ってて」
「これ。芙実、好きだったよね」
真治は芙実が良く飲んでいたペットボトルの紅茶を差し出した。
覚えていてくれたのかと少しくすぐったい気持ちになる。
芙実はお礼を言って、近くの花壇のふちに二人で座って一緒にたこ焼きを食べた。
「うわー。なんか懐かしいなー。学祭、よく一緒に行ったよな」
「行ったね」
「芙実のお父さんが門限厳しいから、昼間の公演あるやつ選んでさ。お父さん元気?」
「元気だよ。ビートルズのコピーバンド、相変わらずやってる」
芙実と真治はしばらく昔話をして懐かしんだ。
「おとくん、転職したんだね」
「あー・・・・・。うん。ちょっと色々あってね」
「そうなんだ・・・・・・。奥さんは?」
「・・・・・・離婚したんだ」
「・・・・・・そ、そっか。なんかごめん」
真治は苦笑して、なんで芙実が謝るのと言った。
「そうなんだー・・・・・・」
「芙実は?会社帰り?」
「あ、うん。ちょっと軽音サークルのぞいて、こっちも当日券あったらなと思って寄ってみたんだけどやっぱり無理だったね」
「おかげさまで即日売り切れでした」
真治は嬉しそうに笑った。
芙実は懐かしい気持ちになって微笑み返した。
真治を呼ぶ声がして二人で振り返る。
「あ、ごめんね。仕事中に。私、もう帰るから行って」
「あ・・・・・ちょっと待って。俺の仕事もう終わってて、後は公演終わってからだから。せっかくだし少し話しよう。ここにいて。すぐ戻る」
芙実が断る前に真治は行ってしまった。
芙実はとりあえずお腹がすいたので、近くにあったたこ焼き屋でたこ焼きを買った。
これでも食べて待っていようと思ったが、先ほどの場所に戻るとすでに真治が立っていた。
「良かった。帰ったかと思った」
「あ、ごめん。お腹すいたからたこ焼き買ってて」
「これ。芙実、好きだったよね」
真治は芙実が良く飲んでいたペットボトルの紅茶を差し出した。
覚えていてくれたのかと少しくすぐったい気持ちになる。
芙実はお礼を言って、近くの花壇のふちに二人で座って一緒にたこ焼きを食べた。
「うわー。なんか懐かしいなー。学祭、よく一緒に行ったよな」
「行ったね」
「芙実のお父さんが門限厳しいから、昼間の公演あるやつ選んでさ。お父さん元気?」
「元気だよ。ビートルズのコピーバンド、相変わらずやってる」
芙実と真治はしばらく昔話をして懐かしんだ。
「おとくん、転職したんだね」
「あー・・・・・。うん。ちょっと色々あってね」
「そうなんだ・・・・・・。奥さんは?」
「・・・・・・離婚したんだ」
「・・・・・・そ、そっか。なんかごめん」
真治は苦笑して、なんで芙実が謝るのと言った。