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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「今、彼氏いるの?」
「え?あー・・・・うん」
「そっか。そうだよな。さすがに、いるよな」
「さすがにでもないよ。今年の夏に付き合い始めて、おとくんに続いて二人目だもん。それまでずっと一人だったから」
「まじかー。そっかー・・・・・・」
真治は頭を掻いた。
目の前の真治を見て、芙実の頭にふとある考えが浮かんだ。
もやもやしていたものがス・・・・・と晴れて、すぐに理志に伝えたいなと思った。
「結婚するの?」
「・・・・・・うん」
「そっかそっか。良かったな。おめでとう」
芙実は小さく頷くと、手に持っていたたこ焼きのゴミをダンボールで用意されたゴミ箱に捨てた。
「じゃあ、帰るね」
「ああ・・・・・・」
芙実は手をふると真治に背を向けて出口を探した。
「芙実・・・・・・!」
呼ばれて振り向くと真治がこちらを見て立っていた。
「幸せにな!」
ぶんぶんと手を振って叫んだ。まわりの人がチラチラと見ている。
芙実も手を上げて言った。
「おとくんも!」
芙実は懐かしい気持ちを携えて大学の門を目指した。
門を出ようとした時に理志から着信があった。
「もしもし」
「・・・・・あれ?まだ外?」
学園祭の喧騒が電話越しに伝わったようだ。
「はい。今、理志さんの母校の学園祭に来てまして」
「え?なんで?」
「ホームで軽音サークルのポスター見たので、ちょっと寄ってみました。そしたら元カレに会って」
「・・・・・・え?な・・・・・・、元カレ?どういうこと?」
「すごい偶然なんですけど、ゲストのバンドのスタッフやってて、体育館のとこにいて。私もびっくりしたんですけど、その時に私気付いたことがあって・・・・・」
芙実は先ほど真治と話している時に感じたことを早く理志に伝えたかった。
「私、今日のお昼に理志さんの・・・・・・」
「待って待って。元カレと会って、で?」
「あ、大事なのはそれじゃなくて、私が言いたいのは・・・・・」
「会ってどうしたの?」
理志が自分の言いたいことを遮ってくるので、芙実はもどかしかった。
「え?あー・・・・うん」
「そっか。そうだよな。さすがに、いるよな」
「さすがにでもないよ。今年の夏に付き合い始めて、おとくんに続いて二人目だもん。それまでずっと一人だったから」
「まじかー。そっかー・・・・・・」
真治は頭を掻いた。
目の前の真治を見て、芙実の頭にふとある考えが浮かんだ。
もやもやしていたものがス・・・・・と晴れて、すぐに理志に伝えたいなと思った。
「結婚するの?」
「・・・・・・うん」
「そっかそっか。良かったな。おめでとう」
芙実は小さく頷くと、手に持っていたたこ焼きのゴミをダンボールで用意されたゴミ箱に捨てた。
「じゃあ、帰るね」
「ああ・・・・・・」
芙実は手をふると真治に背を向けて出口を探した。
「芙実・・・・・・!」
呼ばれて振り向くと真治がこちらを見て立っていた。
「幸せにな!」
ぶんぶんと手を振って叫んだ。まわりの人がチラチラと見ている。
芙実も手を上げて言った。
「おとくんも!」
芙実は懐かしい気持ちを携えて大学の門を目指した。
門を出ようとした時に理志から着信があった。
「もしもし」
「・・・・・あれ?まだ外?」
学園祭の喧騒が電話越しに伝わったようだ。
「はい。今、理志さんの母校の学園祭に来てまして」
「え?なんで?」
「ホームで軽音サークルのポスター見たので、ちょっと寄ってみました。そしたら元カレに会って」
「・・・・・・え?な・・・・・・、元カレ?どういうこと?」
「すごい偶然なんですけど、ゲストのバンドのスタッフやってて、体育館のとこにいて。私もびっくりしたんですけど、その時に私気付いたことがあって・・・・・」
芙実は先ほど真治と話している時に感じたことを早く理志に伝えたかった。
「私、今日のお昼に理志さんの・・・・・・」
「待って待って。元カレと会って、で?」
「あ、大事なのはそれじゃなくて、私が言いたいのは・・・・・」
「会ってどうしたの?」
理志が自分の言いたいことを遮ってくるので、芙実はもどかしかった。