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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「今日は泊まっていこうかな。Yシャツ、一枚おいてあるやつ明日着ていく。いい?」
「じゃ、じゃあ・・・・・お風呂、いれてきます・・・・・」

芙実は立ち上がって風呂の準備をした。
理志のパジャマと下着を用意する。

久しぶりに理志が泊まっていってくれることが嬉しくて芙実はうきうきしてリビングに戻ると、理志がソファに座って先ほど買ったセックス特集の雑誌を見ていることに気付いて声を上げた。

「わーーー!」

慌てて理志から雑誌を奪う。

「え?なんで?俺と読みたいから買ったんじゃないの?」
「そうだけど、そうじゃないんです!」
「つまりどっちよ」

理志は笑って芙実から雑誌を取り上げた。

「ほら、座って。一緒に見よ」
「・・・・・・・・」

芙実はまず自分がじっくり読んでから、こういうのはどうでしょう・・・・・と提案しようと思っていた。

「スローセックス・・・・・・。本格的なものは5日間かけて行います・・・・・。は?4日間は軽い愛撫で我慢して、5日目で挿入?いやいや無理でしょ」
「・・・・・・・」
「’5日目はいよいよ本番ですが、1時間は裸で抱き合うだけ、次の1時間はゆっくりじっくりマッサージや軽い愛撫、挿入して30分は動かずじっくり待ってから、ゆっくり動きましょう。途中で萎えそうになったら少し動かすのはOKです。終わってからもしばらくは繋がったまま後戯を楽しみましょう’・・・・・。なにこれ、30分動くなとか苦行以外のなにものでもないな」

理志がとなりで読み上げるのを恥ずかしさに赤面しながら黙って聞いていた。

「’挿入前に気持ちが最高潮に達しているので、男性は激しく動く必要はありません。女性は通常のセックスでは味わうことのできない快楽に襲われ、男性の方も深いエクスタシーの後、大量に射精します。ドライオーガズムを感じる場合もあります’・・・・・・だって。へー~~」
「ドライオーガズムってなんですか?」
「射精しないで男が女の子みたいにイクってやつ」

(へえ・・・・・・そんなことあるんだ・・・・・・)

芙実は勉強不足だったなぁと、あとでこっそり検索して調べようと思った。
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