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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「髪、染めたり、パーマかけたりしたいなーって・・・・・」
「・・・・・・しないでいいよ。せっかく綺麗な黒髪なのに、傷めるだけ。もったいない」
「・・・・・・・」
「って言いたいけど、芙実がしたいようにしなよ。せっかく友達と楽しめること見つけたんだし」
「あの、それじゃあ・・・・・」
「でもさ、一応俺のためにってことにしてね」
「?」
「俺のために可愛くなりたいってことにして」

信号が赤になって、車が止まる。

「・・・・・もちろんです。もちろんそのためです。理志さんに可愛いって言ってもらいたいからです」
「もう今でも十分可愛いと思ってるんだけどなぁ」

理志がキスするために身体を寄せてくる。

キスしようと首をわずかに傾げる姿がたまらなく色っぽく、芙実はいつもドキドキしてしまうのだが、運転しているせいでいつもより破壊力がすさまじい。

(わーん!かっこいいよー~~・・・・・!)

芙実も身を乗り出して理志のキスを受けた。
軽いキスだと思ったら、舌がぬるりと入り込んで、背筋がぞくぞくする。

「ん・・・・・・」

チュ・・・・・チュ・・・・・・

名残惜しそうに唇が離れる。
にこっと笑う顔が愛らしく、芙実は胸をキュンキュンさせて幸せを噛み締めた。

車中では芙実の好きな音楽をかけさせてくれた。
ベースをまた弾き始めたという話や理志が学生時代にカバーしていたバンドの話で盛り上がり、時間はあっという間に過ぎていった。
理志との初めての遠出に芙実は終始ウキウキしっぱなしだった。


富士山の麓で行われるフェスは、音楽ステージだけでなく、飲食店はもちろん雑貨屋などが多数出店しワークショップやキッズコーナーなどがあってファミリーでも楽しめるフェスだった。

「わー・・・・・!富士山、近い・・・・・・!」

芙実は近くで見る富士山に感激し、写真を撮る。
理志がキャリーカートに荷物を乗せているのを見て慌てて手伝う。
駐車場からテントサイトまで距離があるので、荷物を歩いて運ばなくてはいけない。芙実は自分の荷物とクーラーボックス、寝袋を持った。

「芙実、大丈夫?」
「大丈夫です!」

理志が芙実の荷物の心配をしてくれるが、やる気がみなぎっていて重たさを感じない。

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