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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「ビール・・・・・美味しそうですね」
「少し飲んでみる?どのくらい飲んだら眠たくなるの?」
「缶の、小さい方の。半分くらいですかね」
「えー?全然飲めないじゃん」

芙実は理志と一緒にお酒が飲めるようになったら楽しいかなと、少しくらい飲めるようになりたいなと思った。

「あの・・・・・。少し飲んでみてもいいですか?徐々に鍛えて最終的には理志さんと楽しく晩酌できるようになりたいです」
「別に無理しなくてもいいよ。芙実が酒飲まなくても一緒にいて楽しいし。でも飲んでみたいなら、はい。どうぞ」

芙実は理志のビールのカップを手にとって泡を見つめた。
青空の下だったらビールが美味しく感じるかもしれない。
ちびちび飲まず、思い切ってゴクリと一口飲んでみた。

「・・・・・・・・・」
「どう?」
「青空の下と理志さんの飲みかけビールという点を考慮しても、プラマイゼロといったところでしょうか・・・・・」
「はは。もう少し飲んでみたら?眠たくなったらテントで介抱してあげるから」

芙実はじろ・・・・・と理志を睨んだ。

「その’介抱’には別名がついてそうですね」
「別名?考えすぎじゃない?」

理志はいたずらっぽくそう言うと、芙実の手を取って甲にちゅ、とキスした。

「ま、徐々に慣れていったらいいよ。でも、俺といる時だけにしてね」
「・・・・・・はい」

理志が優しく微笑む。芙実も嬉しくて理志の手の甲にキスしたくなるが、さすがに押さえた。
その代わりに手の甲をなでなでと撫でた。ごつごつした手触りを楽しむ。

「何?誘ってるの?じゃ、テント戻ろうか」
「違う違う」

二人はこれから何をするかを話し合った。

「私、このDJブース行きたいです」
「ふーん。トランス系・・・・・・。四つ打ちも聴くんだ?」
「そんなに聴くわけじゃないんですけど、この人が昔バンドやってた頃に何度もライブ行っていて。解散してからは聴いたことないので行ってみたいなと。理志さん、他のとこ行きたかったら別行動にしますか?」
「いやいや、これ箱でしょ?女の子一人でそんなとこ行ったらだめ。俺も行くよ。・・・・・って、芙実、もう顔赤くなってるけど」
「はい。目の奥がジンジンしますけど、まだ眠くないので大丈夫です」
「ほんとに弱いんだな~」

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