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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
悶々としたままテントに戻ると、理志はすぐに芙実の下半身をTバックだけにすると、前から後ろから横から突きまくった。

理志は先ほど抜いたおかげで長いこと芙実の中にとどまり、芙実は何度も何度も達した。声をあげないようにタオルを噛んで耐えた。

またもや明るいうちにセックスに耽ってしまった。

「・・・・・・・・」

終わった後、散々イってしまったことに芙実は落ち込んでいた。
上半身は着衣で、下半身Tバックのままうつ伏せで突っ伏す。

(また、やってしまった・・・・・・)

理志がお尻をなでなでと撫でる。

「何落ち込んでるの?」
「何って・・・・・・。ここにわざわざえっちしに来たんじゃありません!ライブ聴きにきたんですよ!?」
「え?いやいや、えっちも込みでしょ。するつもりなかったなんて言わせないよ?」
「そ、それは・・・・・・。夜はするかなって思ってましたけど、昼間っからこんなに何回も・・・・・・」
「いいじゃん。俺、音楽も聴けて、青空の下で上手いビール飲めて、芙実としたいと思った時にセックスできて、こんな最高なことないって思ってるのに」
「・・・・・・・・」

理志がお尻をわし・・・・と掴んで、芙実の下唇を優しく吸って、舌先同士をれろれろとすり合せる。

「・・・・・テントから出たくなくなっちゃうじゃないですか・・・・・・」
「俺はそれでもいいよ。今日はもうずっとセックスしようか」
「・・・・・・・・」

なんだかそれでもいいかという気に一瞬なってしまって、ハッとする。

「いやいや!だめだめ!テントの中にいるからだめなんです!とにかく外へ出ましょう!」

芙実は身体を起してタイツを履いた。
理志は、大きな欠伸をしたあと、服を整えた。



テントを出ると、隣のテントの夫婦がキャンプチェアに座ってコーヒーを飲んでいた。

芙実は一瞬ギクリとして、すぐに表情を戻して女性に頭を下げた。セックスしていたことがバレなかったかなと冷や冷やする。

「今からステージ聴きにいくの?」

女性の方から話しかけてくれた。芙実は少しホッとして男性の方にもペコと頭を下げる。男性も軽く頭を下げた。眼鏡をかけた、クールな印象の長身の男性だった。
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