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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
芙実の質問に友里がうーん・・・・と考え込む。
「まあ・・・・・お互い、適度に距離を保つこと・・・・・かな?」
友里が浩之の方を見ながら言うが、浩之は何の反応も示さなかった。
人見知りなのか、機嫌が悪いのか、よくわからない態度だった。
「二人は結婚するの?って、まだ三ヶ月じゃそんな話も出ないか」
友里が笑いながら言うと、理志がすぐに答えた。
「一応、来月中には双方の家に挨拶に行く予定です」
「えっ。結婚の?」
「はい」
芙実は照れてうつむいた。付き合い始めて三ヶ月で結婚の話になるとは、やはり一般的には早すぎるからだ。
「そうなんだ!彼は彼女とどうして結婚したいと思ったの?三ヶ月って早いよね」
「どうして・・・・・。そうですね、一番は他の男に取られたらいやだなーと思って」
「そっかそっか。彼の方がぞっこんなんだ」
「まあ、そうですね」
何の抵抗もなく話している理志を、芙実は恥ずかしくて見ることが出来なかった。
「三ヶ月とかって、そんな感じだったんだろうなぁ。もう忘れちゃったけど」
友里は苦笑しながら言った。
芙実は現実を知らずに盛り上がっているカップルだと思われるのが恥ずかしくて、そんなことないですよというアピールのために慌てて尋ねた。
「あの、でも、結婚となるとやっぱり色々ありますよね!恋人時代のようにはいかないって聞きます」
「うーん・・・・・。そうだね。一緒にいるのが日常になるから、恋人の時みたいなわくわくドキドキみたいのはなくなるかなぁ。あとは、やっぱり双方の家のこととかね。いろいろあるよね」
友里は少し言いづらそうに、でも決して表情は崩さずに言った。
「でも、彼はちゃんとそういうこともフォローしてくれそう」
芙実は理志を見た。さすがにそこまでの話はしたことがないので何と答えるか興味があった。
「まぁ・・・・そうですね。俺、姉にめちゃくちゃ仕込まれてるんで、その辺は大丈夫かなって思ってますけど」
「お姉さん?」
「姉が里帰りするたびに、あれこれ言うので。旦那さんの両親とのこと。お前は結婚したらこーしなよあーしなよっていう余計なお世話のおかげで、奥さん側の心理は割りと理解しているというか」
(そうなんだ・・・・・・)
「まあ・・・・・お互い、適度に距離を保つこと・・・・・かな?」
友里が浩之の方を見ながら言うが、浩之は何の反応も示さなかった。
人見知りなのか、機嫌が悪いのか、よくわからない態度だった。
「二人は結婚するの?って、まだ三ヶ月じゃそんな話も出ないか」
友里が笑いながら言うと、理志がすぐに答えた。
「一応、来月中には双方の家に挨拶に行く予定です」
「えっ。結婚の?」
「はい」
芙実は照れてうつむいた。付き合い始めて三ヶ月で結婚の話になるとは、やはり一般的には早すぎるからだ。
「そうなんだ!彼は彼女とどうして結婚したいと思ったの?三ヶ月って早いよね」
「どうして・・・・・。そうですね、一番は他の男に取られたらいやだなーと思って」
「そっかそっか。彼の方がぞっこんなんだ」
「まあ、そうですね」
何の抵抗もなく話している理志を、芙実は恥ずかしくて見ることが出来なかった。
「三ヶ月とかって、そんな感じだったんだろうなぁ。もう忘れちゃったけど」
友里は苦笑しながら言った。
芙実は現実を知らずに盛り上がっているカップルだと思われるのが恥ずかしくて、そんなことないですよというアピールのために慌てて尋ねた。
「あの、でも、結婚となるとやっぱり色々ありますよね!恋人時代のようにはいかないって聞きます」
「うーん・・・・・。そうだね。一緒にいるのが日常になるから、恋人の時みたいなわくわくドキドキみたいのはなくなるかなぁ。あとは、やっぱり双方の家のこととかね。いろいろあるよね」
友里は少し言いづらそうに、でも決して表情は崩さずに言った。
「でも、彼はちゃんとそういうこともフォローしてくれそう」
芙実は理志を見た。さすがにそこまでの話はしたことがないので何と答えるか興味があった。
「まぁ・・・・そうですね。俺、姉にめちゃくちゃ仕込まれてるんで、その辺は大丈夫かなって思ってますけど」
「お姉さん?」
「姉が里帰りするたびに、あれこれ言うので。旦那さんの両親とのこと。お前は結婚したらこーしなよあーしなよっていう余計なお世話のおかげで、奥さん側の心理は割りと理解しているというか」
(そうなんだ・・・・・・)