この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「ダメじゃないよ。世間一般でいったら、彼みたいな人の方が希少って話よ」
「だから、結局俺は良い旦那じゃないって言ってるようなものだろ」
「別にそんなこと言ってないわ。単純に彼を褒めただけでしょ?」

なんとなく夫婦の間に不穏な空気が流れて、芙実は慌てて話題を探した。

「あ、あの!毎年、ここに来られてるんですよね?お二人はどう過ごしてるんですか?やっぱりメインのステージが多いですか?」
「うーん。だいたい初日はお店やワークショップ回って、あとはここでのんびりが多いかな。夜は小屋・・・・・あの、DJブースの。あそこでわいわいして寝てって感じ。ステージも少し行くけど、二日目にがっつり行く感じ。歳のせいか初日でステージ行き過ぎると二日目だらだらテントで寝ちゃうからもったいなくて。この人は基本ここで本読んだり、たまにステージ行ったりしてるかな」
「ワークショップ、楽しそうですよね。ガーランド作ってみたいなと思って」
「えっ!それなら今から一緒に行こうよ!」

友里に言われて芙実は咄嗟に理志に視線を向けた。

「いいよ。行ってきたら?俺、ちょっと眠いからテントで昼寝してる」

理志は確かに眠そうだった。芙実は、じゃあ、行きましょうと言って立ち上がった。
理志はご馳走様でしたと礼を言うと、テントの中へ入っていった。
浩之は本と取り出して読み始めた。
芙実は友里とガーランド作りコーナーへと向かった。
空が雲に覆われ始め、太陽が隠れてしまっていた。

「ねえ、芙実ちゃんって呼んでもいい?」
「はい!私は・・・・・友里さんとお呼びしてよいでしょうか?」
「うん!」

なんだか優しいお姉ちゃんができたみたいだった。

「ごめんね。うちの旦那、愛想悪くて。あまり初対面の人と話すの得意じゃないの」
「いえいえ、実を言うと私も初対面の方とお話するの苦手で・・・・・。ご主人のお気持ち良くわかります」
「ふふ・・・・。芙実ちゃんて良い子ね。お友達多いでしょ?」
「えっ・・・・・。いいえ!全然ですよ!正式なお友達といえる人は多分両手で足りると思います。友里さんこそ、お友達たくさんいそうです」
「んー。でも、最近はほとんどの友達が子供いて、なかなかゆっくり会えないんだよね。だから、旦那と過ごすか一人で過ごす時間の方が多くて、こうして職場以外で女の子と話せるの嬉しい」
/288ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ