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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「子ども、欲しいんだけどねー。なかなか」
「そうなんですか・・・・・・」
「あ、妊活っていうの?それを頑張ってるとかじゃなくて、それ以前の問題」
「え?」

なかなか授からないのかと思っていたが、どうやら違うようだ。

「私たちね、もうずいぶん長いことレスなんだー」

友里は気まずさを感じさせないように、明るい口調で言った。
少し驚く芙身を見てふふっと笑う。

「ごめんね。こんな話、いやだよね」
「いえ・・・・・!全然・・・・・そんなことないです・・・・・・」
「こんな話、自分の親にも、近い友達にもできないからさ。芙実ちゃんには・・・・・なんか聞いてもらえそうな気がしてるの。勝手にごめん」
「大丈夫です。私みたいなゆきずりの女の方が話せることもあるかと思います。私で良かったら、お話聞きます・・・・・・!」

友里は、ゆきずりって~とケラケラ笑った。

「じゃあ・・・・・・聞いてくれる?」

友里は寂しそうな顔になって話し始めた。



結婚して二年程は、週に三回あるいはそれ以上していたが、ある日姑が実家で同居していた浩之の兄の嫁と喧嘩し、浩之の父が嫁の味方をしたことで怒りが爆発し、浩之の家に家出してきたのだという。
2、3日で帰ると思っていたが、母の怒りは治まらず、結局二ヶ月ほど一緒に暮らしたのだった。
その間、姑は浩之がいない時に友里に子どもはまだかと何度も言ってきた。
悪気はないようだが、毎日のように言われるとうんざりしてくる。
排卵日に合わせて性交するのわかってるのかと言われて、さすがに浩之にやめるよう言って欲しいと相談した。
浩之が言って、姑からの子ども攻撃はおさまった。
しかし、友里の方が姑が側にいると思うと、浩之とセックスできなくなってしまった。
聞き耳を立てているのではないかと部屋の外が気になって仕方がなかった。

浩之も最初こそ理解を示したが、徐々にゆりに不満を言うようになる。
では姑をどうにかしてくれと言っても、母さんも実家でないがしろにされて寂しいんだから理解してやってくれ、かわいそうと思わないのかと責められる。
友里は、それなら外でホテルでも行ってしようと言うと、毎回ホテル代払ってやれるか、もったいないとなる。

嫌々応じていたら、そんな態度ならもういいよとなってしまった。

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