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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「あの・・・・・・。もう旦那さんには言ったんですか?離婚を考えてるって・・・・・」
「まだなの。今日の夜、寝る前に話そうと思って。家に帰って二人で鬱々と話すのもいやだし、雰囲気悪くなったら、DJ小屋に逃げて泥酔してはじけてやろうと思って。あそこは朝までわいわいやってるから」
芙実は友里がやけになっておかしなことにならないかと心配した。
「芙実ちゃんのおかげで、考えもまとまったし、すごくスッキリした!こんな話、親はもちろん近い友達には言えないからさ。ありがとうね」
「いえ・・・・・。私、ほんとにただ聞いてただけで、何もうまいこと言えなくてすみません・・・・・・」
「ううん。ずーーっと何年も誰にも言えなくて悩んでたから、本当に感謝してる」
芙実は何でもいいから、何か言って勇気付けたいと思った。
「友里さんは、とっても魅力的な人です。私、最初お会いした時、紅緒さんみたいなキュートな人だなって思って」
「紅緒さん?’はいからさんが通る’の?」
「はい。’はいからさんが通る’の」
友里があははは!と声を出して笑った。心からの笑顔にホッとする。
「あんなにかわいくないよー。でも、ドジなところは似てるかな」
「あのドジさがかわいいんです!好きな人に一途なところも、そっくりです!友里さんならきっとすぐに良い人が現われると思います。だから、だから・・・・・旦那さん、絶対後悔します。失って、絶対絶対後悔します。私なら、私が男なら、友里さんみたいな人をお嫁さんにしたいです!毎日毎日、好きだよって言って、いいこいいいこして、毎晩毎晩抱きます・・・・・!」
「ちょ、ちょっと、芙実ちゃん、声大きい~」
芙実はハッとしてまわりを見ると、チラチラと若い女性たちがこちらを見ていた。
「ご、ごめんなさい・・・・・。熱くなってしまいました・・・・・・」
友里はクスっと笑ったあと、一気に表情を崩して泣き出した。
「でも嬉しい~。そんなこと言ってもらうことなかったから~。芙実ちゃんの男バージョン探して抱いてもらいたい~」
芙実も一緒に泣いた。そう言いながら、友里が今求めてるのは浩之なのだとわかるからだ。
「まだなの。今日の夜、寝る前に話そうと思って。家に帰って二人で鬱々と話すのもいやだし、雰囲気悪くなったら、DJ小屋に逃げて泥酔してはじけてやろうと思って。あそこは朝までわいわいやってるから」
芙実は友里がやけになっておかしなことにならないかと心配した。
「芙実ちゃんのおかげで、考えもまとまったし、すごくスッキリした!こんな話、親はもちろん近い友達には言えないからさ。ありがとうね」
「いえ・・・・・。私、ほんとにただ聞いてただけで、何もうまいこと言えなくてすみません・・・・・・」
「ううん。ずーーっと何年も誰にも言えなくて悩んでたから、本当に感謝してる」
芙実は何でもいいから、何か言って勇気付けたいと思った。
「友里さんは、とっても魅力的な人です。私、最初お会いした時、紅緒さんみたいなキュートな人だなって思って」
「紅緒さん?’はいからさんが通る’の?」
「はい。’はいからさんが通る’の」
友里があははは!と声を出して笑った。心からの笑顔にホッとする。
「あんなにかわいくないよー。でも、ドジなところは似てるかな」
「あのドジさがかわいいんです!好きな人に一途なところも、そっくりです!友里さんならきっとすぐに良い人が現われると思います。だから、だから・・・・・旦那さん、絶対後悔します。失って、絶対絶対後悔します。私なら、私が男なら、友里さんみたいな人をお嫁さんにしたいです!毎日毎日、好きだよって言って、いいこいいいこして、毎晩毎晩抱きます・・・・・!」
「ちょ、ちょっと、芙実ちゃん、声大きい~」
芙実はハッとしてまわりを見ると、チラチラと若い女性たちがこちらを見ていた。
「ご、ごめんなさい・・・・・。熱くなってしまいました・・・・・・」
友里はクスっと笑ったあと、一気に表情を崩して泣き出した。
「でも嬉しい~。そんなこと言ってもらうことなかったから~。芙実ちゃんの男バージョン探して抱いてもらいたい~」
芙実も一緒に泣いた。そう言いながら、友里が今求めてるのは浩之なのだとわかるからだ。