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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
芙実は自分用と理志用に作った手首に巻く小さいガーランド二本を友里の手首にまいた。

「ガーランドは、元々は勝利の証だったそうです。友里さんの勝利を願って。どうなることが勝利なのかわからないけど・・・・・。幸せを願って」
「芙実ちゃん・・・・・。嬉しい・・・・・・。ありがと・・・・・・」

友里は代わりに自分で作っていた飾り用の大きいガーランドを芙実に渡した。

「私も芙実ちゃんの幸せ、願ってる」

まだ出会ったばかりだが、秘密の共有が二人の距離を一気に縮めた。
それでも、これは夫婦二人の問題で、芙実は何もすることができない無力さを感じていた。
友里が納得できる結果になることを祈るしかなかった。

友里と芙実はガーランド作りコーナーを出てテントに戻ろうとした。
通路の途中で人だかりが出来ていたので、二人で何かなと覗き込む。
そこは即興演奏コーナーとなっており、理志がベースを弾いていた。

「理志さん!」
「わー!芙実ちゃんの彼、ベース弾けるの!?かっこいいーーー!」

理志は知らないおじさんや若者に混じって、セッションしていた。
理志がベースを弾いている姿を見るのは初めてだった。
楽しそうにベースを弾いてる理志を見て、芙実はもう何度目になるかわからない恋に堕ちた。
理志の指の動きがなんとも言えずにセクシーで見惚れてしまう。
芙実たちは終わりかけに来たようで、すぐに終わってしまった。
理志はまわりの客たちにあれこれ声をかけられ、嬉しそうに話している。
ビールを手渡され、乾杯してわいわいと盛り上がっていた。

「・・・・・芙実ちゃんの彼、かっこよくて、優しくて、ベースも出来てって、ちょっと完璧すぎるわ・・・・・」
「本当にこの人と付き合ってるんだっけ?と思う時が多々あります・・・・・」

友里は、ふふっと笑った。

「彼、女を見る目もあるね。私も男だったら、芙実ちゃんみたいな女の子彼女にしたい」
「いえいえ、色々面倒くさい女なんです、私は・・・・・・」
「また謙遜して。あんな彼がぞっこんになるんだから、それだけ魅力のある子ってことだよ。私、実はさっきDJ小屋でキスする二人見てたんだよ。彼が芙実ちゃんを見る目が、なんていうか、この子がかわいい!大好き!ってなってて。見ててドキドキしたー」
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