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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「次、何かやりたいことある?フェスのことじゃなくて、今後の予定として」
理志が芙実のお皿に野菜を乗せながら尋ねた。
芙実はうーんと首をかしげて考えた。
「そうですね・・・・・。あの、もうそろそろコタツを出そうと思ってまして」
「コタツ?」
「はい。コタツでお鍋したいです。いつも一人でお鍋してたので・・・・・・」
彼氏とコタツでお鍋が憧れ、とまで言わなくても理志には伝わっていた。
「芙実にしてみたら、そういうことも大きなイベントの一つなんだなぁ」
ふふ、と優しく笑う。
「いいね。コタツ。でもさ、もう少し大きなイベントあるでしょ?来月は。12月ですよ?」
「あ・・・・・。クリスマス・・・・・・!」
「どんな風に過ごしたい?」
理志に言われて芙実の頭の中でクリスマスのあらゆる風景が浮かんだ。
(そっか・・・・・・。そっか・・・・・・!理志さんと、クリスマス・・・・・・!)
芙実が視線を空に向けて、えー!えー!と考えている姿を理志がにこにこ見つめている。
「ほんっとーにベタですけど・・・・・。ちょっと良いお店でお食事して、プレゼント交換して、夜景の見えるバーとか行きたいです!バーとか行ったことないので・・・・・・!」
理志が苦笑した。
「なんか、恥ずかしいくらい王道だね」
「えっ・・・・・。じゃ、じゃあ、理志さんはどういうクリスマスがいいんでしょうか?」
「俺は何でもいいよ。芙実のリクエストに応えるつもりだから」
「すみません・・・・・。何しろ彼氏と過ごすクリスマスとか初めてなので・・・・・・。イケてる人たちはどんな風にクリスマスを過ごすんでしょうか・・・・・」
「芙実がしたいようにしてあげたいから聞いたんだよ。ただ、芙実ならクリスマスもライブ行きたいとかあるかなと思っただけ。ライブは年末行こうか。カウントダウン的なやつ、あるよね」
「・・・・・・・!!」
芙実は立ち上がって、肉を焼いている理志に駆け寄って顔を見上げた。
「いいんですか!?」
「いいよ。行きたい?」
芙実は返事の代わりに両手を広げて理志に抱きついた。
「なんだなんだ」
芙実は嬉しさと幸せな気持ちで胸がいっぱいになって、ぎゅうぎゅうと理志を抱きしめた。
理志が芙実のお皿に野菜を乗せながら尋ねた。
芙実はうーんと首をかしげて考えた。
「そうですね・・・・・。あの、もうそろそろコタツを出そうと思ってまして」
「コタツ?」
「はい。コタツでお鍋したいです。いつも一人でお鍋してたので・・・・・・」
彼氏とコタツでお鍋が憧れ、とまで言わなくても理志には伝わっていた。
「芙実にしてみたら、そういうことも大きなイベントの一つなんだなぁ」
ふふ、と優しく笑う。
「いいね。コタツ。でもさ、もう少し大きなイベントあるでしょ?来月は。12月ですよ?」
「あ・・・・・。クリスマス・・・・・・!」
「どんな風に過ごしたい?」
理志に言われて芙実の頭の中でクリスマスのあらゆる風景が浮かんだ。
(そっか・・・・・・。そっか・・・・・・!理志さんと、クリスマス・・・・・・!)
芙実が視線を空に向けて、えー!えー!と考えている姿を理志がにこにこ見つめている。
「ほんっとーにベタですけど・・・・・。ちょっと良いお店でお食事して、プレゼント交換して、夜景の見えるバーとか行きたいです!バーとか行ったことないので・・・・・・!」
理志が苦笑した。
「なんか、恥ずかしいくらい王道だね」
「えっ・・・・・。じゃ、じゃあ、理志さんはどういうクリスマスがいいんでしょうか?」
「俺は何でもいいよ。芙実のリクエストに応えるつもりだから」
「すみません・・・・・。何しろ彼氏と過ごすクリスマスとか初めてなので・・・・・・。イケてる人たちはどんな風にクリスマスを過ごすんでしょうか・・・・・」
「芙実がしたいようにしてあげたいから聞いたんだよ。ただ、芙実ならクリスマスもライブ行きたいとかあるかなと思っただけ。ライブは年末行こうか。カウントダウン的なやつ、あるよね」
「・・・・・・・!!」
芙実は立ち上がって、肉を焼いている理志に駆け寄って顔を見上げた。
「いいんですか!?」
「いいよ。行きたい?」
芙実は返事の代わりに両手を広げて理志に抱きついた。
「なんだなんだ」
芙実は嬉しさと幸せな気持ちで胸がいっぱいになって、ぎゅうぎゅうと理志を抱きしめた。