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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「昨日ね。私、寝る前に言ったの。離婚したいと思ってるって。ちゃんと理由も言った。今のままの状態であなたとこの先何十年も一緒にいられないって。驚いてたけど、旦那もいつか言われるんじゃないかってどこかで思ってたみたい。少し考えさせてほしいってなって、それぞれの寝袋に入って。即、反対!みたいなのもなかったから、ああ、これは本当に離婚かなってちょっと落ち込んだけど、同時にすっきりもしてたんだ」
「・・・・・・・」
「でもやっぱり緊張してたみたいで、なかなか眠れなくて。旦那もごそごそして眠れないみたいで。そしたら芙実ちゃんの・・・・・・最中の声が聞こえてきて」

芙実は真っ赤になってもう一度謝罪した。

「最初は『えええーーー!』ってびっくりして、ドキドキしちゃって。旦那とレスが原因で離婚話した後だし、すごい気まずい空気流れて・・・・・・。ちょっとDJ小屋に逃げようと思って起き上がったの。そしたら、旦那が『寝袋くっつけよう』って。あ、二つの寝袋をね、ファスナーでつなげられるやつだからそれをつなげて大きな寝袋に出来るんだけど。出来るのに、今までつなげたことなかったんだよ。私、『え?どういう意味?』って最初わからなくて。でも旦那がさっさと二つをつなげて。寝袋の中でぎゅって抱きしめてくれて・・・・・・」

芙実は今度は友里たちの情事を想像して顔を赤くした。

「あ、ごめん。こんなに詳細に話す必要ないね。えーと・・・・・。で、まあ、芙実ちゃんの声でね、お互いムラムラして。久しぶりに・・・・・したの」

友里は恥ずかしそうに言うとカップを持っていない方の手で目を覆った。

「ゆ、友里さん・・・・・・。それはつまり・・・・・」
「うん・・・・・。レス解消っていうのかな・・・・・」

友里の声が涙声になって震える。恥ずかしがっているのかと思ったが、そうではなかった。

「私・・・・・・すごく嬉しくて・・・・・・。もうボロボロに泣けてきちゃって。旦那も、『悪かった。離婚なんてしたくない』って」

友里の頬を涙がつたった。

「私、苦しかったって思いっきりなじったよ。辛かったって。もう次同じことになったら離婚するからって。あの人、私が何言ってもごめんって謝り続けて・・・・・・。私の信頼取り戻すために頑張るからって言ってくれたの。それで私も、もう一回、ちゃんと二人で夫婦になりたいなって思った」
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