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女ざかりの恋の音色は
第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と
「そうだよね。女の子だって積極的にこうして欲しいって言っていいよね。相手にまかせっきりで、ちょっと違うんだよなーって思ってしてる方が失礼なのかも。そっか・・・・・。なんか私今まで、’してもらえない’っていう立場だったから、自分を卑下しすぎてた。もっと自分のことしっかり主張していかないとって思ってきた」
友里はそう言うとココアを飲み干して炎を見つめた。
その横顔は凛としていて美しかった。心が満たされて、眼差しに力強さが増しているように見えた。
友里の中で、セックスをして取り戻せた自信があるみたいだ。
ココアを飲み終わったので、テントに戻ることにした。
途中、ホットサンドの店が開いていたので、朝食を買って帰った。
理志と浩之が二人でキャンプチェアに座ってコーヒーを飲んでいた。
「ただいまー。朝ごはん買ってきたよー」
友里がテーブルの上にホットサンドを並べながら尋ねた。
「男二人で何話してたの?」
「別に。仕事の話とか」
「とか?」
浩之のそっけない返事では満足できなかったのか、友里は理志の方に顔を向けて尋ねた。
「まあ、お互いのパートナーの話とか」
「ふーん。この人、私のこと何て言ってた?」
「それはご主人から直接聞いてください」
理志がかわすようにそう言うと、友里はすかさず浩之に尋ねた。
「何て言ったの?」
「ここで言うわけないだろ」
浩之はぶっきらぼうに言ったが、その裏に照れがあることが読み取れた。
友里が言っていた可愛いところがあるというのはこういうところなのかもしれないと芙実はこっそり思った。
友里は嬉しそうにそんな浩之を見つめていた。
まるで恋する少女のようだった。
その可愛らしさに芙実もつられて微笑む。
四人でおしゃべりしながら朝食を済ませると、浩之たちは片付けを始めた。
テントも撤去して、ステージのライブを見たら昼過ぎには帰るのだという。
友里は芙実に連絡先を訪ね、電話番号の交換をした。
「また、悩み事あったら相談してもいい?」
「はい。私、アドバイスとか出来なくて、話聞くことしかできないですけど・・・・・・」
「ううん。すごく助かった。本当に、芙実ちゃんたちのおかげ」
友里は芙実の手を取って握手した。
友里はそう言うとココアを飲み干して炎を見つめた。
その横顔は凛としていて美しかった。心が満たされて、眼差しに力強さが増しているように見えた。
友里の中で、セックスをして取り戻せた自信があるみたいだ。
ココアを飲み終わったので、テントに戻ることにした。
途中、ホットサンドの店が開いていたので、朝食を買って帰った。
理志と浩之が二人でキャンプチェアに座ってコーヒーを飲んでいた。
「ただいまー。朝ごはん買ってきたよー」
友里がテーブルの上にホットサンドを並べながら尋ねた。
「男二人で何話してたの?」
「別に。仕事の話とか」
「とか?」
浩之のそっけない返事では満足できなかったのか、友里は理志の方に顔を向けて尋ねた。
「まあ、お互いのパートナーの話とか」
「ふーん。この人、私のこと何て言ってた?」
「それはご主人から直接聞いてください」
理志がかわすようにそう言うと、友里はすかさず浩之に尋ねた。
「何て言ったの?」
「ここで言うわけないだろ」
浩之はぶっきらぼうに言ったが、その裏に照れがあることが読み取れた。
友里が言っていた可愛いところがあるというのはこういうところなのかもしれないと芙実はこっそり思った。
友里は嬉しそうにそんな浩之を見つめていた。
まるで恋する少女のようだった。
その可愛らしさに芙実もつられて微笑む。
四人でおしゃべりしながら朝食を済ませると、浩之たちは片付けを始めた。
テントも撤去して、ステージのライブを見たら昼過ぎには帰るのだという。
友里は芙実に連絡先を訪ね、電話番号の交換をした。
「また、悩み事あったら相談してもいい?」
「はい。私、アドバイスとか出来なくて、話聞くことしかできないですけど・・・・・・」
「ううん。すごく助かった。本当に、芙実ちゃんたちのおかげ」
友里は芙実の手を取って握手した。