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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
「お、お父さん、こういうのは・・・・・・自然な会話の中で知っていくものだし・・・・・・。特にこの過去の・・・・・とか、知る必要ある!?」
「これでも減らしたんだぞ」
「いやいやいや・・・・・・やめよう!この、面接みたいなのやめよう!」
「芙実、俺は別にいいよ。お父さんの聞きたいと思ってること、ちゃんと答えるから」
理志は一見誠実に対応しているように見えたが、内心面白がっているのが芙実にはわかった。
(いやでも・・・・・・他のものはまだしも・・・・・・過去の女性関係って・・・・・・・)
「お母さん、お父さんになんとか言って!」
芙実は情けないと思いつつ、母に助け舟を求めた。
母は笑ってパソコンを見た。
「最近、何かやってると思ったらこんなことしてたのねえ。理志さん、ごめんなさいね。この人、硬いっていうか生真面目っていうか」
「いえ。芙実さんもそういう面がありますよね。お父さん譲りなんですね。僕、芙実さんの真面目なところが好きですから」
「!!」
「!?」
にこにこと笑いながら答える理志に芙実はあたふたし、父は固まって何も言えないでいた。
母だけ、あらそれなら良かった~とケラケラ笑った。
「そうねえ。あなた、ここから二つだけ選んで質問してくださいな。残りはあとで食事しながら聞きましょう」
母の提案は父の要望と芙実の要望の中間をうまく取ったものだった。
いつもこうして上手いこと間を取り持ってくれるのが母だった。
「二つ・・・・・・・」
父はうーんと悩みながら、一つ目の質問をした。
「・・・・・芙実には結婚後、働いてほしいと思ってるのかな?」
「僕自身はどちらでもいいと思ってます。芙実さんが働きたいと言えば、それに合わせます。以前の職場で体調を崩してるようですし、慎重に考えてもらえたらいいんですけど・・・・・・。ただ、芙実さんのスキルはかなり高いので完全に辞めてしまうのはもったいないとも思ってます」
「芙実、そんなに仕事できますか?」
「うちの社員たちよりずっと仕事が出来ます。同年代だったら勝てる人間はうちの会社にはいないですね」
父はまんざらでもないように頷いて、パソコンに何やら入力していた。
「あとは・・・・・・・」
父は言いづらそうに咳払いをすると、パソコンを閉じて理志の顔をまっすぐ見た。
「これでも減らしたんだぞ」
「いやいやいや・・・・・・やめよう!この、面接みたいなのやめよう!」
「芙実、俺は別にいいよ。お父さんの聞きたいと思ってること、ちゃんと答えるから」
理志は一見誠実に対応しているように見えたが、内心面白がっているのが芙実にはわかった。
(いやでも・・・・・・他のものはまだしも・・・・・・過去の女性関係って・・・・・・・)
「お母さん、お父さんになんとか言って!」
芙実は情けないと思いつつ、母に助け舟を求めた。
母は笑ってパソコンを見た。
「最近、何かやってると思ったらこんなことしてたのねえ。理志さん、ごめんなさいね。この人、硬いっていうか生真面目っていうか」
「いえ。芙実さんもそういう面がありますよね。お父さん譲りなんですね。僕、芙実さんの真面目なところが好きですから」
「!!」
「!?」
にこにこと笑いながら答える理志に芙実はあたふたし、父は固まって何も言えないでいた。
母だけ、あらそれなら良かった~とケラケラ笑った。
「そうねえ。あなた、ここから二つだけ選んで質問してくださいな。残りはあとで食事しながら聞きましょう」
母の提案は父の要望と芙実の要望の中間をうまく取ったものだった。
いつもこうして上手いこと間を取り持ってくれるのが母だった。
「二つ・・・・・・・」
父はうーんと悩みながら、一つ目の質問をした。
「・・・・・芙実には結婚後、働いてほしいと思ってるのかな?」
「僕自身はどちらでもいいと思ってます。芙実さんが働きたいと言えば、それに合わせます。以前の職場で体調を崩してるようですし、慎重に考えてもらえたらいいんですけど・・・・・・。ただ、芙実さんのスキルはかなり高いので完全に辞めてしまうのはもったいないとも思ってます」
「芙実、そんなに仕事できますか?」
「うちの社員たちよりずっと仕事が出来ます。同年代だったら勝てる人間はうちの会社にはいないですね」
父はまんざらでもないように頷いて、パソコンに何やら入力していた。
「あとは・・・・・・・」
父は言いづらそうに咳払いをすると、パソコンを閉じて理志の顔をまっすぐ見た。