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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
「君みたいな男前は・・・・・・・。その、さぞかしモテるんだろうね」
芙実は自分が質問されているわけでもないのに、肩をすくめて縮こまった。
「そうでもないです。社会人になってからは仕事が楽しくて仕事ばかりしてましたから」
「いや、君みたいな人を女性たちがほっとくわけない。それこそ美人もたくさん言い寄ってくるはずだ。なぜ娘を選んだんです?」
これがきっと一番聞きたいことなのだ。理志はなんて答えるのだろうと、芙実は身構えた。
「・・・・・・いろいろ、細かいことを挙げたらいくつでもあります。仕事に対する姿勢が真摯だし、気配りが出来るし、料理も上手だし・・・・・・」
理志はここで始めて、少し立ち止まって考えていたが、すぐに意を決したように父をまっすぐ見て言った。
「でも・・・・・・。他に思いつく言葉がないので正直に言います。率直に、芙実さんが可愛いと思うんです。理屈じゃなくて、愛しいと思うんです。ずっと一緒にいて欲しいと思ってます」
理志の力強い言葉に、三人は一斉に赤面した。
「・・・・・・さ、理志さん!!」
芙実が慌てて理志を制した。
「あらやだ~!なんかお母さんがプロポーズされた気分になっちゃったわ!」
「き、君!ちょっと正直すぎるだろう!?もう少し言葉をだな・・・・・おい、洋子、なんでお前が照れるんだ!」
「あなただって顔赤いわよ」
「こ、ここ、こんな男前にあんなこと言われたら誰だって動揺するだろうが!」
二人の慌てふためきように、理志は思わず噴き出して笑った。
少年のような無邪気でかわいらしい笑顔だった。
それを見て、父も母もやっと落ち着きを取り戻した。
「すみません・・・・・。でも、無理矢理他の言葉探しても嘘になってしまうと思ったので」
理志は姿勢を正すと、膝の上に綺麗に手をそえて頭を下げた。
「芙実さんと結婚させてください」
理志の精悍な横顔に芙実はじーんと胸を熱くして、自分も一緒に頭を下げた。
「・・・・・理志さん、頭を上げてください。芙実も」
母の穏やかな声に二人で頭を上げる。
芙実は自分が質問されているわけでもないのに、肩をすくめて縮こまった。
「そうでもないです。社会人になってからは仕事が楽しくて仕事ばかりしてましたから」
「いや、君みたいな人を女性たちがほっとくわけない。それこそ美人もたくさん言い寄ってくるはずだ。なぜ娘を選んだんです?」
これがきっと一番聞きたいことなのだ。理志はなんて答えるのだろうと、芙実は身構えた。
「・・・・・・いろいろ、細かいことを挙げたらいくつでもあります。仕事に対する姿勢が真摯だし、気配りが出来るし、料理も上手だし・・・・・・」
理志はここで始めて、少し立ち止まって考えていたが、すぐに意を決したように父をまっすぐ見て言った。
「でも・・・・・・。他に思いつく言葉がないので正直に言います。率直に、芙実さんが可愛いと思うんです。理屈じゃなくて、愛しいと思うんです。ずっと一緒にいて欲しいと思ってます」
理志の力強い言葉に、三人は一斉に赤面した。
「・・・・・・さ、理志さん!!」
芙実が慌てて理志を制した。
「あらやだ~!なんかお母さんがプロポーズされた気分になっちゃったわ!」
「き、君!ちょっと正直すぎるだろう!?もう少し言葉をだな・・・・・おい、洋子、なんでお前が照れるんだ!」
「あなただって顔赤いわよ」
「こ、ここ、こんな男前にあんなこと言われたら誰だって動揺するだろうが!」
二人の慌てふためきように、理志は思わず噴き出して笑った。
少年のような無邪気でかわいらしい笑顔だった。
それを見て、父も母もやっと落ち着きを取り戻した。
「すみません・・・・・。でも、無理矢理他の言葉探しても嘘になってしまうと思ったので」
理志は姿勢を正すと、膝の上に綺麗に手をそえて頭を下げた。
「芙実さんと結婚させてください」
理志の精悍な横顔に芙実はじーんと胸を熱くして、自分も一緒に頭を下げた。
「・・・・・理志さん、頭を上げてください。芙実も」
母の穏やかな声に二人で頭を上げる。