この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
「君みたいな男前は・・・・・・・。その、さぞかしモテるんだろうね」

芙実は自分が質問されているわけでもないのに、肩をすくめて縮こまった。

「そうでもないです。社会人になってからは仕事が楽しくて仕事ばかりしてましたから」
「いや、君みたいな人を女性たちがほっとくわけない。それこそ美人もたくさん言い寄ってくるはずだ。なぜ娘を選んだんです?」

これがきっと一番聞きたいことなのだ。理志はなんて答えるのだろうと、芙実は身構えた。

「・・・・・・いろいろ、細かいことを挙げたらいくつでもあります。仕事に対する姿勢が真摯だし、気配りが出来るし、料理も上手だし・・・・・・」

理志はここで始めて、少し立ち止まって考えていたが、すぐに意を決したように父をまっすぐ見て言った。

「でも・・・・・・。他に思いつく言葉がないので正直に言います。率直に、芙実さんが可愛いと思うんです。理屈じゃなくて、愛しいと思うんです。ずっと一緒にいて欲しいと思ってます」

理志の力強い言葉に、三人は一斉に赤面した。

「・・・・・・さ、理志さん!!」

芙実が慌てて理志を制した。

「あらやだ~!なんかお母さんがプロポーズされた気分になっちゃったわ!」
「き、君!ちょっと正直すぎるだろう!?もう少し言葉をだな・・・・・おい、洋子、なんでお前が照れるんだ!」
「あなただって顔赤いわよ」
「こ、ここ、こんな男前にあんなこと言われたら誰だって動揺するだろうが!」

二人の慌てふためきように、理志は思わず噴き出して笑った。
少年のような無邪気でかわいらしい笑顔だった。
それを見て、父も母もやっと落ち着きを取り戻した。

「すみません・・・・・。でも、無理矢理他の言葉探しても嘘になってしまうと思ったので」

理志は姿勢を正すと、膝の上に綺麗に手をそえて頭を下げた。

「芙実さんと結婚させてください」

理志の精悍な横顔に芙実はじーんと胸を熱くして、自分も一緒に頭を下げた。

「・・・・・理志さん、頭を上げてください。芙実も」

母の穏やかな声に二人で頭を上げる。
/288ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ