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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
身につけているアクセサリーやメイク、服の着こなしなど、全ての要素がお洒落に見える。それらが押しつけがましくなく自然なのだ。そういう雰囲気も理志に似ている。

「ねえ、式はいつするの?」
「あ・・・・・・・」

芙実は理志を見た。理志が首を傾げる。

「まだ決めてない。先に入籍して、一緒に暮らしてから準備するつもり」
「そうなんだ。あのね、芙実ちゃん、突然でごめんねなんだけど・・・・・・・ブーケ私に作らせてくれない?私、今そういう仕事してて。良かったらなんだけど」

朋華が懇願するように手を合わせて言った。
突然の提案に、芙実は戸惑った。
まだどんな式をあげるかも考えてなかったからだ。

「姉ちゃん、まだ洋装かも決まってないんだから。それに、結婚式に旦那の身内が入ってきたら後々モメるって、姉ちゃんが言ったんだろ」
「だって~。うちは男の子しかいないし、それこそ姑が造ったブーケとか絶対NGでしょ?」
「小姑だってNGだろ」

芙実は理志の冷たい言い方に慌てて、朋華に言った。

「あの!ぜひ、お願いします!私・・・・・・そういうセンスが全くないので・・・・・・。お姉さんみたいなお洒落な方にお願いしたら間違いないと思うので」

芙実の言葉に朋華は、やったー!と喜びの声をあげた。

「芙実、結婚式だよ?そんなに簡単に言っていいの?」
「はい。もう、こちらからお願いしたいくらいです」
「え?じゃあ、もしかしてドレス選びも一緒に行っていい?」
「はい。ぜひお願いします!」

芙実の迷いのない返事に、理志が慌てている。

「芙実!そんな適当に返事したらダメだって。そういうのって、芙実のお母さんが一緒に行くものでしょ?」
「適当じゃないです。本当にお願いしたいです。母もファッションとか苦手な人なので、一緒に行っても二人で迷って決められないと思います」
「はいはーい!お母さんも行きたいでーす!!」

環が目を輝かせて身を乗り出した。
芙実が『はい』と返事しようとした寸前に、理志と朋華が同時に制止した。

「芙実ちゃん、待って!ちょっと落ち着いて・・・・・・・あのテレビ台の置物見て」
「?」

芙実は言われてテレビ台を見た。
いろいろな種類の置物と手芸の作品がズラリと並べてあった。
温泉に入ってる猿や饅頭が重なったものや、花の手芸作品などいろいろだった。
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