この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
「わー・・・・!可愛い・・・・・・!」
芙実は素直な感想を言ったのだが、理志と朋華は顔を合わせて驚いている。
「でしょう!?」
環が満面の笑みで言った。
「はい。あのお饅頭のやつとか、可愛いですね」
朋華が信じられないと首を振った。
「ちょっとちょっと、お母さんのセンスに同意する子、初めて見たわ・・・・・・」
「芙実、正直に言っていいよ。センス無いって」
「え?え?だめですか??あの、玄関の猫の置物もかわいいなーって思ってたんですけど・・・・・・」
芙実はセンスの無さが良くわからず、困惑した。
「ほらぁ~。やっぱり!ね?可愛いでしょ!?」
環は嬉しそうにみんなを見た。
孝志はニコニコとその様子を見ている。
「・・・・・・・この二人にドレス選ばせたら危険だわ!私、絶対一緒に行く!」
朋華は芙実に向き直って言った。
「芙実ちゃん、うちの母はね。センスが酷いったらないのよ!私たちに買ってくる服とか、ピエロですか?みたいな服買ってくるし、海外旅行のお土産とか、なぜわざわざそれ選んだ!?みたいの買ってくるのよ。一生に一度の大事な結婚式のドレス選びに連れていったら、もうどんなことになるか考えただけで恐ろしいわ!ここは『お気持ちだけいただいておきます』って言うのよ!」
本人に丸聞こえのアドバイスを聞いて、芙実はまたもや困惑した。
「まあまあ、いいじゃないか。お母さんと気が合うってことは良いことだよ」
孝志がニコニコしながら言った。
その笑顔は芙実をホッとさせた。
「芙実さん。家内も娘も、色々騒がしくてすまないね。でも、みんなあなたが理志のお嫁さんになってくれるのが嬉しいんです。どうぞこれからよろしくね」
改めて挨拶されて、芙実は姿勢を正した。
「こちらこそ、宜しくお願いします」
そう言って頭を下げる。
「胃は痛いが、二人の結婚を祝いたい」
「え?」
(胃は痛い・・・・・・・・?)
芙実は慌てて孝志に尋ねた。
「だ、大丈夫ですか!?お休みになったほうが・・・・・・・」
「もー、お父さん!変なダジャレやめてあげて!本気にしちゃうでしょ!」
「えっ・・・・・・??」
(’胃は痛い’が、二人の結婚を’祝いたい’・・・・・・・・)
芙実はもう一度孝志が言った言葉を反芻してハッとする。
芙実は素直な感想を言ったのだが、理志と朋華は顔を合わせて驚いている。
「でしょう!?」
環が満面の笑みで言った。
「はい。あのお饅頭のやつとか、可愛いですね」
朋華が信じられないと首を振った。
「ちょっとちょっと、お母さんのセンスに同意する子、初めて見たわ・・・・・・」
「芙実、正直に言っていいよ。センス無いって」
「え?え?だめですか??あの、玄関の猫の置物もかわいいなーって思ってたんですけど・・・・・・」
芙実はセンスの無さが良くわからず、困惑した。
「ほらぁ~。やっぱり!ね?可愛いでしょ!?」
環は嬉しそうにみんなを見た。
孝志はニコニコとその様子を見ている。
「・・・・・・・この二人にドレス選ばせたら危険だわ!私、絶対一緒に行く!」
朋華は芙実に向き直って言った。
「芙実ちゃん、うちの母はね。センスが酷いったらないのよ!私たちに買ってくる服とか、ピエロですか?みたいな服買ってくるし、海外旅行のお土産とか、なぜわざわざそれ選んだ!?みたいの買ってくるのよ。一生に一度の大事な結婚式のドレス選びに連れていったら、もうどんなことになるか考えただけで恐ろしいわ!ここは『お気持ちだけいただいておきます』って言うのよ!」
本人に丸聞こえのアドバイスを聞いて、芙実はまたもや困惑した。
「まあまあ、いいじゃないか。お母さんと気が合うってことは良いことだよ」
孝志がニコニコしながら言った。
その笑顔は芙実をホッとさせた。
「芙実さん。家内も娘も、色々騒がしくてすまないね。でも、みんなあなたが理志のお嫁さんになってくれるのが嬉しいんです。どうぞこれからよろしくね」
改めて挨拶されて、芙実は姿勢を正した。
「こちらこそ、宜しくお願いします」
そう言って頭を下げる。
「胃は痛いが、二人の結婚を祝いたい」
「え?」
(胃は痛い・・・・・・・・?)
芙実は慌てて孝志に尋ねた。
「だ、大丈夫ですか!?お休みになったほうが・・・・・・・」
「もー、お父さん!変なダジャレやめてあげて!本気にしちゃうでしょ!」
「えっ・・・・・・??」
(’胃は痛い’が、二人の結婚を’祝いたい’・・・・・・・・)
芙実はもう一度孝志が言った言葉を反芻してハッとする。