この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
「そうそう、お洒落な人だったんだよ。芙実は良く俺のことセンス良いとかいうけど、本当にセンスの良い人ってのは八重子さんみたいな人だよ。年とっても若い時と体型が変わらなかったみたいで、質の良い服たくさん持ってた。こういうワンピースもだけど、ジャケットとか靴とかね。着物も普段から着てて、エルメスのスカーフをさ、帯止めっていうの?着物に合わせたりして、それが嫌味がなくてかっこ良かった。服は死んだ時にねえちゃんが根こそぎ持ってったけどね」
「すごい・・・・・・お洒落レジェンドですね・・・・・・・・」
「レジェンド・・・・・・・」
理志がハハっと笑った。
サングラス越しだから、目元があまりわからないが、鼻の形や唇が理志と八重子はそっくりだった。
(そうか・・・・・・・・。理志さんは八重子さんに似てるんだ・・・・・・・)
その少し人と違う雰囲気を纏っている様子も似ている。
近寄りがたい、でも近づきたいと思わせるオーラのようなもの。
「なのに、どういうわけか、娘はセンスゼロでね。八重子さんが本当に母さんの母親なのかって子どもの頃いっつも思ってた。全然タイプ違うからね」
「理志さんのお母さんは、お祖父さまに似たんでしょうか」
「んー、じいちゃんは母さんが結婚する前に死んじゃったから、どんな人か知らないんだよね。まあ、でも写真で見る限り、母さんはじいちゃん似かな」
芙実は八重子の写真に魅入った。自分の芯を持っているかっこよさが写真から感じられる。
「俺の住んでるマンションあるじゃん?あそこ元々は母さんの実家があった場所でさ。平屋で庭もすげえ広くて良い家だったんだけど。八重子さんが、自分が死んだらマンションにしろって言って。本人の希望の通りにマンションにしたんだ。で、その一部屋を俺が使わせてもらってるというわけ」
「なるほどー・・・・・・・・」
「子どもの頃はしょっちゅう姉ちゃんと二人で八重子さんのとこに遊びに行ってさ。あんまりベラベラ話す人じゃないから、基本放置なんだけど、なんか居心地良くてね」
理志の遺伝子の原点を見ているような気がした。
「すごい・・・・・・お洒落レジェンドですね・・・・・・・・」
「レジェンド・・・・・・・」
理志がハハっと笑った。
サングラス越しだから、目元があまりわからないが、鼻の形や唇が理志と八重子はそっくりだった。
(そうか・・・・・・・・。理志さんは八重子さんに似てるんだ・・・・・・・)
その少し人と違う雰囲気を纏っている様子も似ている。
近寄りがたい、でも近づきたいと思わせるオーラのようなもの。
「なのに、どういうわけか、娘はセンスゼロでね。八重子さんが本当に母さんの母親なのかって子どもの頃いっつも思ってた。全然タイプ違うからね」
「理志さんのお母さんは、お祖父さまに似たんでしょうか」
「んー、じいちゃんは母さんが結婚する前に死んじゃったから、どんな人か知らないんだよね。まあ、でも写真で見る限り、母さんはじいちゃん似かな」
芙実は八重子の写真に魅入った。自分の芯を持っているかっこよさが写真から感じられる。
「俺の住んでるマンションあるじゃん?あそこ元々は母さんの実家があった場所でさ。平屋で庭もすげえ広くて良い家だったんだけど。八重子さんが、自分が死んだらマンションにしろって言って。本人の希望の通りにマンションにしたんだ。で、その一部屋を俺が使わせてもらってるというわけ」
「なるほどー・・・・・・・・」
「子どもの頃はしょっちゅう姉ちゃんと二人で八重子さんのとこに遊びに行ってさ。あんまりベラベラ話す人じゃないから、基本放置なんだけど、なんか居心地良くてね」
理志の遺伝子の原点を見ているような気がした。